. . 聖書・「神のみことば」は、真理の尽きない泉です。深く掘れば掘るほど、豊かな甘い水を湧き出します。
このページは、フィリップの「井戸掘り日記」」と名付けました。
「ダビデの生涯」 に学ぶ : 第50講
■ 今日の「井戸掘り」

 . . 「イスラエルの人々はユダの人々に答えて言った『われわれは、王に十の分け前を持っている。だからダビデにも、あなた方より多くを持っているはずだ。それなのに、なぜ、われわれをないがしろにするのか。われわれの王を連れ戻そうと最初に言い出したのは、われわれではないか。』しかし、ユダの人々のことばは、イスラエルの人々のことばより激しかった。」. . . . . . . . . . . . サムエル第二・19:41〜43

■ 井戸を掘りましょう:

. .後にダビデの王国は、ユダ・南王国とイスラエル・北王国に分裂しますが、一つの歴史的な出来事を考えると、それが起こるのは決して突発的に起こるのではないことを学びます。長い間燻っていた火が、あるとき、突然燃え盛るように、一つの出来事にはそこに到る長いプロセスがあります。ダビデをエルサレムに迎えるにあたって、ユダとイスラエルとの間に指導権を巡っての争いがあったことがこの章に記されていますが、こうした争いがやがての分裂の遠因となっているのでしょう。更に言うならば、最初にダビデを擁立してヘブロンで王として油を注いだのは、ユダの人々のみだったことを想い起こします。

. .最近「金属疲労」ということばを耳にしますが、金属が使用を重ねるたびに痛み、小さなひび割れを起こし、やがて破損の時を迎えるように、すべての出来事も、決定的な瞬間を迎えるまでに、いくつもの危機を経るものです。その時、その危機を通して、より大きな問題の端緒を悟って、それに適切に対策を講ずることができれば、決定的な瞬間の到来を回避できます。しかし、多くの場合、その徴候を見逃してしまっているのです。

. .ヤコブの12人の子らから出た12部族でしたが、士師の時代には部族連合として緩やかな協力関係にとどまっていました。それを一つの王国にと、人々の意識改革を行ったのが、預言者サムエルでした。ミズパにおける会合で、12族は初めて一つの王国としての意識を持つに到ったのです。そしてサウルが、最初の王として選ばれました。しかし、部族意識がなくなることはなかったのでしょう。ダビデの許にあっても同様だったようです。

. .血の繋がりのなんと強いこと。現代における世界の各地に見られる紛争の原因は民族問題、、、というのも、人が文明の進歩にも拘らず少しも変っていないことを物語っています。この問題の解決は、父なる神を敬って、一つの世界家族・人類家族としての意識を持つこと以外にないのではないでしょうか。

高知県・越知町の大樽の滝


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