. . 聖書・「神のみことば」は、真理の尽きない泉です。深く掘れば掘るほど、豊かな甘い水を湧き出します。
このページは、フィリップの「井戸掘り日記」」と名付けました。
「ダビデの生涯」 に学ぶ : 第A31講
■ 今日の「井戸掘り」

 . . 「国々の民の諸族よ。主にささげよ。栄光と力を主にささげよ。御名の栄光を主にささげよ。ささげ物を携えて、御前に行け。聖なる飾り物を着けて、主にひれ伏せ。全地よ。主の御前に、おののけ。まことに、世界は堅く建てられ、揺らぐことはない。天は喜び、地は、こおどりせよ。国々の中で言え。主は王である。」                              歴代誌第一・16:8〜36

■ 井戸を掘りましょう:

. .ダビデの時代の、すなわち、紀元前ほぼ一千年頃の一般的な宗教観によれば、神は、それぞれの地域、それぞれの民族の神であって、イスラエルの神は、イスラエル民族に対してのみ、また、イスラエルの領土の範囲のみにおいて、力を有していると考えられていました。

. .しかし、ここにダビデが歌っている内容を吟味しますと、ダビデの理解はそうではなく、時代の宗教観を超越して、彼の神は全地の神、あらゆる国民の神、と言う認識をもっていたことが分かります。それは、当時からすれば例外的な神観でした。ダビデは、どのようにしてそのような雄大な神概念を抱くに至ったのでしょうか。

. . イスラエルの宗教の特徴は、それが人間の思索の結果としての人的な悟りに源を発していないで、神ご自身の啓示による、と言うのが聖書の説明です。神ご自身が、そのようなお方として自らを明らかにされたので、ダビデを初めとするイスラエル人は、全地の神、すべての国民の神という崇高な神が概念を抱くに至ったのです。

. .イスラエル民族は、この神、自らを啓示された神によって選ばれ、その神を全世界に知らしめる使命を与えられていました。彼らはそのような立場にあることを理解しないで、神の選びを自分たちの特権と受け留めて、神の選びに与っていない異邦の諸国民を蔑むようになりました。旧約時代のイスラエルは与えられた使命の遂行において失敗したのです。そこに新約時代に入って、そのイスラエルの使命を引き継ぐために、神によって起こされた民、信仰によるアブラハムの末裔とされた人々、すなわち、教会だったのです。

高知県・越知町の大樽の滝   下の「☆印」をクリックしてください

. ダビデの生涯/0027:「事件への対応の後への影響」
. ダビデの生涯/0026:「人々を通して働きかける神」
. ダビデの生涯/0025:「時代環境の感化・影響」
. ダビデの生涯/0024:「状況判断の的確さ」
. ダビデの生涯/0023:「神のご嘉納と人々の受諾」
. ダビデの生涯/0022:「愛する者の死に接して」
. ダビデの生涯/0021:「神の時計と人の時計」
. ダビデの生涯/0020:「試練から来る悩みの克服」
. ダビデの生涯/0019:「人の評価と主の摂理」
. ダビデの生涯/0018:「霊媒・死後の世界との交流は可能か」
. ダビデの生涯/0017:「信仰の動揺、信仰の衰退」
. ダビデの生涯/0016:「繰り返される信仰の試練」
. ダビデの生涯/0015:「信仰者と人間関係」
. ダビデの生涯/0014:「信仰の試練と忍耐」
. ダビデの生涯/0013:「みこころを求め続ける生涯」
. ダビデの生涯/0012:「人・悲しい存在」
. ダビデの生涯/0011:「二つのタイプの指導者」
. ダビデの生涯/0010:「信仰者と偽りのことば」
. ダビデの生涯/0009:「真の愛は行動を伴う」
. ダビデの生涯/0008:「みこころの成就のタイミング」
. ダビデの生涯/0007:「成功とその反応」
. ダビデの生涯/0006:「信仰によって結ばれた友情」
. ダビデの生涯/0005:「技術を支える心の状態」
. ダビデの生涯/0004:「人々の誤解・無理解に直面して」
. ダビデの生涯/0003:「変化する環境への順応」
. ダビデの生涯/0002:「主がこの人とともに」
. ダビデの生涯/0001:「人・霊的な存在」


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