. . 聖書・「神のみことば」は、真理の尽きない泉です。深く掘れば掘るほど、豊かな甘い水を湧き出します。
このページは、フィリップの「井戸掘り日記」」と名付けました。
「ダビデの生涯」 に学ぶ : 第C11講
■ 今日の「井戸掘り」

 . . 「ここに、ダビデは千人隊の長、百人隊の長たち、すべての隊長と合議し、イスラエルの全集団に向かって、言った。『もしも、このことが、あなたがたによく、私たちの神、主のみ旨から出たことなら、イスラエル全土に残っている私たちの同胞にいっせいに使者を送ろう。彼らのうちには、放牧地のある町々の祭司やレビ人もいる。彼らを私たちのもとに集めよう。、、、』」. . . . . . . . . . . . . . .歴代誌第一・13:1〜14

■ 井戸を掘りましょう:

. . アッシリヤ帝国、バビロニア帝国以前の、イスラエルの王国でダビデ王のもとに「合議」が行われていたことは興味深いことです。ダビデは一国の王として、独断でも事を行う権限を有していることを知らないわけではありませんでした。しかし、ダビデは、民の同意、ことに、上に立つ者たちの協力なしには、ことが順調に進まないことを重々弁えていたのです。それでダビデは、散っている祭司・レビ人をエルサレムへ集め、契約の箱をエルサレムに持ってくることを民全体に謀りました。

. .更に、「サウルの時代には、これを顧みなかった。」と言って、サウルの治世とダビデの治世の相違を際立せています。ダビデは、信仰を中心として国の統一を謀ろうとしたのです。信仰を中心に国家形成をするということは、王である自分の上に、更に偉大なるお方がおられて、自分は、民同様に、その偉大な存在のしもべに異ならないことを自覚するとともに、人々にそのことを宣言することです。

. .その結果、14章の冒頭に記されているように「ダビデは、主が彼をイスラエルの王として堅く立て、主の民イスラエルのために、彼の王権がいよいよ盛んにされているのを知った。」のです。ジョージ・マテソン作詞の賛美歌に「主よ。我をば捉えたまえ。さらばわが霊は解放たれん。我が刃を砕きたまえ。さらば我が仇に打ち勝つを得ん。」とあります。信仰の世界は逆説の世界なのです。己を出せば出すほど、己が小さく、意味のないものになります。逆に、己に死ねば、己が真に生きるのです。それが神の世界、信仰の世界なのです。

高知県・越知町の大樽の滝

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. ダビデの生涯/0016:「繰り返される信仰の試練」
. ダビデの生涯/0015:「信仰者と人間関係」
. ダビデの生涯/0014:「信仰の試練と忍耐」
. ダビデの生涯/0013:「みこころを求め続ける生涯」
. ダビデの生涯/0012:「人・悲しい存在」
. ダビデの生涯/0011:「二つのタイプの指導者」
. ダビデの生涯/0010:「信仰者と偽りのことば」
. ダビデの生涯/0009:「真の愛は行動する」
. ダビデの生涯/0008:「みこころの成就のタイミング」
. ダビデの生涯/0007:「成功と人々の反応」
. ダビデの生涯/0006:「信仰によって結ばれた友情」
. ダビデの生涯/0005:「技術を支える心の状態」
. ダビデの生涯/0004:「人々の誤解・無理解に直面して」
. ダビデの生涯/0003:「変化する環境への順応」
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. ダビデの生涯/0001:「人・霊的な存在」


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