. . フィリップの「井戸掘り日記」、第一のシリーズ「ダビデの生涯」に学ぶが終わりましたので、今回から第二のシリーズ「ダビデの詩篇」と題して、ダビデによる詩篇から水を汲みます。
「ダビデの詩篇」 に学ぶ : 第 43 講
■ 今日の「井戸掘り」

 . . 「主よ。神々のうちで、あなたに並ぶ者はなく、あなたのみわざに比ぶべきものはありません。、、、あなただけが神です。」                            詩篇86:6〜11 

  ■ 井戸を掘りましょう:

. .ダビデは、最初「神々のうちで」(8節)と語って、恰も、神が唯一ではなく、多くの神々が存在することを認めるようなことばを口にしています。「並ぶ者はなく」と言う表現は、ただ比較の問題であるかのように思わせます。しかし、後にダビデは明確に「あなただけが神です」(10節)と宣言するのです。

. .ダビデは、諸国の民が「神」とよぶものが多くあることを知っていました。それで彼らの立場を受け入れて「神々のうちで」と言ったのです。しかし、それらの神と呼ばれるもののわざは、ダビデの神の「みわざに比ぶべきもの」はないことを認識しています。なぜなら、ダビデの神のみわざは創造の御業で、その神のみが「奇しいわざを行われる大いなる方」、「神」なのです。

. .国々は、太陽や月星などの神に作られたものを神として拝んでいますが、ダビデは、国々のすべては、そこにある森や野、山や川を含めて「あなたが造られた」と詠います。そして、その神に「あなたの道を私に教えてください」と祈っています。また、「苦難の日にあなたに呼び求めます」と言います。

. .ダビデの宗教はご利益宗教ではありません。「心を一つにして御名を恐れ」(11節)生きても、その生涯にも「苦難の日」が訪れてくることがることを弁えています。ご利益的な信仰の持ち主でしたら、御名を恐れて生きていれば、苦難から免れる、苦難は自分の生涯に襲ってくることはないと言いますでしょう。しかし、ダビデは異なりました。

. .「御名を恐れる」とは、神の主権を認め、自分の人生に何が起こっても動揺しないで、神を敬う姿勢を維持することです。

高知県・越知町の大樽の滝


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