. . フィリップの「井戸掘り日記」、第一のシリーズ「ダビデの生涯」に学ぶが終わりましたので、今回から第二のシリーズ「ダビデの詩篇」と題して、ダビデによる詩篇から水を汲みます。
「ダビデの詩篇」 に学ぶ : 第 55 講
■ 今日の「井戸掘り」

 . . 「あなたは彼の心の願いをかなえ、彼のくちびるの願いを、退けられません。、、、彼らが、あなたに対して悪を企て、たくらみを設けたとしても、彼らには、できません。」                                       詩篇21:1〜13 

  ■ 井戸を掘りましょう:

. .詩篇21篇は、20篇と対の詩篇と言われています。ダビデとその民が直面したある戦いの「前」・「後」に詠まれたものと思われます。冒頭に引用した聖句には、際立った対照が見られます。主に受け入れられ、実現する「彼の心の願い」と、どのように綿密に計画を練ったとしても実現することのない「彼らの企て・たくらみ」との対比です。その違いの鍵となるのが「あなた」、すなわち、神の事実です。

. .人は計画を立てます。しかし、そのはかりごとが実現するかどうかは、その人の知恵や努力によるのではなく、神のみこころがそこにあるかないかの問題です。神のご嘉納が伴う時、どのように困難に思えた計画でも実現して行きますが、どのように実現可能に思えるはかりごとも、神のみこころを外れては実現することがありません。

. .さて、ダビデがイスラエルの王となることは神から出たことでした。その実現にどのような障害があろうとも必ずそれは実現します。「あなたは彼の心の願いをかなえ、彼のくちびるの願いを、退けられません。」― 神が願いを起こし、志を立てさせなさるとき、その志・願望は必ず成就します。ダビデは、サウルの長年にわたる追求にも拘わらず、ついにユダの王、そして更には、イスラエルの王として油そそがれました。神は「彼を迎えてすばらしい祝福を与え、彼のかしらに純金の王冠を置かれ」(3節)ました。

. .しかし、ダビデがイスラエル全部族の王となるためには、ダビデの王位に反対し、サウルの手の者を率いてダビデに戦いを仕掛けてきているサウルの子孫をどうにかしなければなりません。ダビデは、それも間近かであることを確信しています。それで「あなたは、地の上から、彼らのすえを滅ぼされましょう。」(10節)と歌うのです。

高知県・越知町の大樽の滝


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