■ 今日の「井戸掘り」
. . 「あなたの恵みは大きく、天の上にまで及び、あなたのまことは雲にまで及ぶからです。」 詩篇 108: 1〜 13
■ 井戸を掘りましょう:
. .ダビデは、自分に与えられた諸々の善きことが、主の恵みによることを忘れてはいません。その恵みは「大きく、天にまで及ぶ」ほど高いのです。恵みと密接に関係しているのが主の「まこと」です。これもまた「雲にまで及ぶ」ほど高いのです。下界で何があっても、主の恵みとまことには影響を及ぼしません。それですから、ダビデは「神よ。私の心はゆるぎません」と言い得ました。ダビデの心は確立して、ゆるぐことなく、主をほめたたえるのです。
. .ダビデは、自分の信仰を自国民、すなわち、イスラエルのもののみとは考えていません。むしろ、主を賛美し、主に感謝すべき人の義務は、全世界的であると理解しています。ダビデが主に感謝するのは「国々の民の中にあって」です。主をほめたたえるのも「国民の中にあって」なのです。ダビデの主は、創造の神として全世界の神でもあるからです。
. .「日本人には、日本の宗教がある」というのは、如何にももっともらしく見えながら、真理を語っていません。確かに、日本生まれの宗教として「神道」があります。しかし、それが日本人の身のものと考えられるなら、神道は、宗教としての大切な要素を欠いていることになります。このグローバルな時代にあって、限定的な宗教は最早、宗教として意味をなさないのです。
. .ある人は、日本人の信仰は、仏教だと仰いますでしょう。しかし、言うまでもなく、仏教は外来の宗教で、元々インドで始まったものです。日本への伝来の時期が、千年くらいの時間的差があるとしても、仏教もキリスト教も外来であることには変わりありません。それを片方のみを外国の宗教として排斥するのは、正しい知識・認識の欠落によるものではないでしょうか。