このページは、フィリップの「井戸掘り日記」」と名付けました。
■ 今日の「井戸掘り」
「起きてください。主よ。なぜ眠っておられるのですか。目を覚ましてください。いつまでも拒まないでください。」 詩篇44:1〜26C
■ 井戸を掘りましょう:
預言者エリヤが、カルメル山上で、バールの預言者たちに戦いを挑んだとき、エリヤは「もっと大きな声で呼んでみよ。彼は神なのだから。、、、もしかすると、寝ているのかもしれないから。起こしたらよかろう。」と言って、彼らを嘲りました。
この詩篇の作者は、主である神が、寝ているように感じています。それですから「起きてください。主よ。」と叫び声を上げるのです。不貞腐れということばがありますが、恰も、彼の神が不貞腐れして、寝ているかのように「目を覚ましてください。いつまでも拒まないでください」と叫んでいるのです。
最後の節「あなたの恵みのために」と言う句は、詩篇の作者が、自分たちに何か功があって、であるとは考えていないことを示しています。かれは、神の恵みに拠り頼んでいるのです。「なぜ御顔をお隠しになるのですか」。作者は、なぜと問います。自分たちが神の干渉・御業に相応しいと考えたなら、この「なぜ」と言う疑問は湧いてこないでしょう。彼らは、神の御業を期待する何の根拠も持ち合わせていないのを熟知しているからです。
彼が神の干渉、彼の神が彼のために立ち上がって、御業をなされるのは、ただ「恵み」のゆえであり、「恵み」ためであることを知っています。そうであるならば、すなわち、神が、相応しくない者のために、立ち上がってくださる神であるなら「なぜ」沈黙を保っておられるのかが解せないのです。「なぜ御顔をお隠しになるのですか。」