■ 今日の「井戸掘り」■ 井戸を掘りましょう:
「このように、キリストは肉体において苦しみを受けられたのですから、あなたがたも同じ心構えで自分自身を武装しなさい。肉体において苦しみを受けた人は、罪とのかかわりを断ちました。」 ペテロの手紙4:1
2章21節に「キリストも、あなたがたのために苦しみを受け、その足跡に従うようにと、あなたがたに模範を残されました」と書いたペテロは、再び「キリストは、、、」と、キリストの模範へと読者の思いを向けようとするのです。キリストを模範として「同じ心構えで自分自身を武装しなさい。」
パウロは、エペソ人への手紙の中で「神の武具を身に着けなさい」と書きましたが、ローマ時代、恐らく、至るところでローマ兵を見かけることがあったのでしょう。彼らの「武装」して隙のない姿は印象的であったに相違ありません。ペテロも「武装しなさい」と勧めます。ただし、ペテロの場合、身につけるべきことは、キリストと「同じ心構え」です。
そして「肉体において苦しみを受けた人は、罪とのかかわりを断ちました」と実例を挙げて、肉体にあって苦しみことが無駄ではないことを書き綴ります。「罪から来る報酬は死で」あり、また「苦しみ」です。罪の結果苦しむことを経験をした人々は、その経験を通して罪と関わることの愚かさを悟って、その関わりを絶つようになります。「幸いなことよ。悪者のはかりごとに歩まず、罪人の道に立たず、あざける者の座に着かなかった、その人」と詩篇一篇にあります。
神の子となったことの祝福・恵みは、その新しい誕生の経験に、罪に打ち勝つ力が備えられていると言うことです。「罪とのかかわりを断つ」恵みが、そこにあるのです。単なる人間的な努力の結果としてではなく、新生と呼ばれる経験のうちに、今まで持っていなかった罪に抵抗する力を見出します。また、その新しいいのちは、聖きを慕わせる恵みでもあります。
