. . 聖書・「神のみことば」は、真理の尽きない泉です。深く掘れば掘るほど、豊かな甘い水を湧き出します。
このページは、フィリップの「井戸掘り日記」」と名付けました。
「ペテロの第二の手紙」 を読む : 第15講
■ 今日の「井戸掘り」

「私が地上の幕屋にいる間は、これらのことを思い起こさせることによって、あなたがたを奮い立たせることを、私のなすすべきことと思っています。」. . . . . ペテロの第二の手紙1:13A 

  ■ 井戸を掘りましょう:

   「あなたがたを奮い立たせること」―ペテロは、クリスチャンたちも失望・落胆することがあることを知っていたのです。特に、この手紙の読者たちのように、厳しい迫害に見舞われている時はそうです。そのような事態の中では、例え、神の子であってもすべてにおいて消極的になりがちです。彼らに励ましのことばをかけて「奮い立たせること」が必要なのです。

   しかし、英語訳(NIV)では、この「奮い立たせる」に相当する語は見出されません。第13節は「I think it is right to refresh your memory as long as I live in the tent of this body」となっていて、直訳すると「私が、この肉体のテントにあって生きているかぎり、あなたがたの記憶を新たにすることは、私にとって正しいことだと思っています」となります。「地上の幕屋」も「in the tent of this body」とあって、「body」との語が用いられていますので、日本語の「地上の幕屋」より意味が理解しやすいに思います。

   この違いがどこから来るのか、もう一つの翻訳を参考にしてみましょう。日本語の詳訳聖書では、英語訳に近く「私は自分がこの幕屋(テント、肉体)にいるかぎりは、[次のことについて]あなたがたの記憶を呼びさますべきだと思っています」です。この訳でも「奮い立たせる」に相当する語は見当たりません。「記憶を呼びさます」となっています。

   ギリシャ語では「ディエゲイレイン」と言う語が使われているのですが、この語を、新改訳のように「奮い立たせる」と訳すか、或いは、英語訳などのように「to refresh」(「呼びさます」詳訳聖書)と訳すかの相違のようです。New King James 訳では、「to stir up」となっていて、新改訳に近い訳を採用しています。翻訳者の間で意見が割れているようです。

■ キリスト、ペテロの足を洗う

高知県・越知町の大樽の滝   ☆印をクリックしてください


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