日本、あれやこれや B その@ そのA  

1日 縄文時代から日本独自文化あり

中国から漢字を入れる前から、日本語という優れた文化を持つ日本文明があった、ただ文字がなく、沈黙の歴史時代であつた。

1万年から1.5万年前の時代、既に和魂文化があった。中国、西洋にも制約されない独自文化といわれる。

2日 一衣帯水 中国とは900キロ、朝鮮半島とは200キロは日常的でない大海原。決して当時は隣同士の間柄ではない。遣唐使さえ、宇多天皇の894年から1871年の約千年間も絶えていた。

遣唐使は命懸けであり、一衣帯水というような関係ではない。これは日本人の憧憬の言葉。

3日 同文同種

漢字を共用するだけで、思想、言語、政治、社会、生活のどの部分を取っても中国と日本は雲泥の相違がある。

中国の漢字を借用したが、発音も、主語・述語・目的語の配列も違う、とても同文同種とは言えない。喋り方でも中国人は口角泡を飛ばすしジェスチャーも大袈裟、日本人は、声も自然と穏やかで小さいし身振りも控えめ。文化は根底的に異なる。

4日 中国4千年の歴史のウソ

これは嘘である。現在の中国が出来たのは西暦紀元前221年、秦の始皇帝だから2千年である。それも統一政権ではなく、地方政権である。中国史の皇帝の多くは非漢人で中国は一貫して支配された国ではない。

支那、シナというのは英語のチャイナ、CHINA。江戸時代の新井白石がイタリヤ語のチーナに当てた音訳漢字。

5日 中国語の近代化に貢献したのは日本 明治維新以来、中国近現代化のモデルは日本であった。漢文の弊害から白話文という口語体は日本に留学した魯迅の貢献で庶民も初めめて文学に近づいた。

現代中国語の術語の多くは明治の日本が西洋語を翻訳した経済・行政・軍隊・社会など殆ど日本からの借り物である。無数にある。

6日 日本にしかないもの 神道(水と緑、共生、感謝の思想)天皇・元号・日本語・武士道・家族制度・祖先崇拝・教育勅語・和と忠孝一如の精神等。 これらは世界に誇れる日本民族の「独創性」である。すべてアメリカ占領軍により排除された。復活こそが日本再建の基礎。
7日 なぜ日本の鉄道は時間が正確か

新幹線は全長400米の世界最長列車、日本列島は棒状で3000キロ、鉄道は長い線状を走るのが最適。自動車は自在に動けるのでアメリカなど大陸とかの丸みのある国土に最適。

明治以来の鉄道の最定刻主義と国民の一秒も違えぬ勤勉な国民性がマッチした結果である。韓国はフランス新幹線でトラブル多発。中国への日本の幹線技術移転絶対反対、トラブルの責任取らされる。

8日 日本の自然は穏やかで細やか

春雨、五月雨、時雨、梅雨、長雨、みぞれ、など数え切れない表現の豊かさ、感性。レインだけでは表現できない多様さ。

かすみ、花ぐもり、夕凪、夕焼け、朝焼け、夕涼み、野分、風情、物の哀れ、露の命、わび、さび、しぶさ。優雅で優美、これは瑞々しい国土の多様な風土を現す。この文明の高さに自信がもてぬ日本人の欧米カブレは救いがたい。

9日 昇る朝日の国旗 このような国旗を持つ国は世界には日本だけ。まぎれもなく農耕民族に不可欠な太陽をシンボルとする世界唯一の国家である。

外国は農業生産力に直接関係のない、星や月を象ったものが多い。米国・中国・トルコ・チリ・ベトナム・キューバも星をあしらったもの、彼らは先祖以来、星を目当てに羊や泉を求めて大平原や砂漠を彷徨し生きなくてはならなかった。彼らにとり星を見失うことは死を意味した。

10日 日欧の文化対比

日本―草食・農耕生活・植物繊維衣服・木造家屋・自然との調和・精神文明・手の文化―勤勉・多神教―寛容・恥意識・性善説・集団主義

欧米―肉食・牧畜・動物毛皮衣服・石、レンガ住宅・自然を征服・物質文明・足の文化・労働忌避、奴隷使役・罪の意識・性悪説・個人主義。

11日 日欧宗教比較 日本―自然に逆らわない、自然の中に神を見て畏敬し一体となろうとする寛容な思想、神ながらの道・多神教。

欧米―排他的で独裁的、攻撃的、非寛容の征服的思想を持つキリスト・イスラムの一神教。

12日 神様のお好みとお姿比較

日本―神に捧げるものは野菜・果物。お釈迦様は涅槃の自然死。

欧米―羊とかの血の滴る生贄を昔からお好み。十字架に磔されたキリストの血の滴る姿を毎日礼拝。

13日 日本文化はカビの文化

温暖多雨で微生物の培養器の日本列島にはカビの種類が8万種。カビを利用した日本食とは。

醤油・味噌・日本酒・納豆・漬物。

14日 なぜ店の入り口に塩を盛るのか 日本には悪いカビも充満している。これを昔から「けがれ」と呼び恐れた。けがれから身を守る為に「清める」「祓う」「みそぎ」の風習が生まれた。

けがれが微生物の作用である事を知る以前から、清める、即ち殺菌方法を経験的に知っていた。塩・火・水は日本人にとり神聖なもので神様の行事に欠かせないものとなった。

15日 神道のルーツは清浄儀礼 神道の儀礼は「斎戒沐浴」「禊」で、「清め給え、祓い給え」の一点張りである。日本の神は西洋神ゴッドのように教祖も教義も戒律も不要である。自己保全の衛生思想の知恵でもあった。 参拝する時には必ず「水で手を清め」「口を浄め」て「けがれ」を払ってから参拝する。
16日 手紙の宛名書き 日本――都、府、県、市、郡、町、名前と大きな順に書き、人名は最後となる。
―自分を謙る謙虚な気持ち。

欧米――名前を真っ先に書き、番地、町名、州名、国名と、大きなものを最後に書く。
―自分を最初に主張する。

17日 「富士を見て死ね」

外国の山々―ヒマラヤとか欧州のアルプスは、峻厳・荘厳・雄大という形容詞がピッタリ。

日本の富士山――富士の持つのは、秀麗・優美、神々しさ。
「ナポリを見て死ね」があるが、緑の少ない地中海のドライな火山の風景は珍しくなく馴染めない。駿河湾に忽然と浮かぶ富士山の姿は、優美であり秀麗であり神々しくて緑の国、日本を象徴するものだ、「富士を見て死ね」と世界に宣伝しよう。

18日 日本語のと欧米等の

日本語には「手」のつく言葉が千以上あるという。―お手やわらかに、手をつくした。手を結んだ。手応えがある。手が早い。手塩にかける。手に余る。お手上げ。手を切る。手即人である。農業の手仕事こそ日本。

欧米・中近東は遊牧、牧畜、狩猟中心で、大平原や草原を走り回り生きた。「足」の民族だからサッカーが強い。
19日 箸とフォークの文化 日本―手の文化、手先が器用、食事に飯粒、豆粒も箸でつまむ。食器文化の最高発達ステージ。

欧米―握るだけで食事に指先を使用しない。握ると突くのフォーク。野蛮。

20日 手と足の文化比較 手の文化―定着・手業・手豆・手掛かり・手軽に・手で稼ぐ。農耕民族―足が短い・物差しー手を広げて一尋、二尋。

足の文化―移動・足業・足豆・足掛かり・足軽に・足で稼ぐ狩猟民族―足が長い・物差しーフィートは足フツとから。

21日 下駄箱は日本だけの現象

日本―土と泥の木造家屋は必ず履物は脱いで下駄箱に入れる。内と外を完全に分離している日本。民族の清潔さを示す古来からの最高の美俗。

欧米―土足のまま家に入る。クローゼットの中に洋服と一緒に格納する。
22日

「けじめ意識」日本人ほど物事の始めと終わりを大切に思う民族はない。

1年を15日毎に「節」を設け24節気にし定着している。更に多くの雑節を作り季節、生産、生活を楽しんだ。

只今、行っていらっしゃい。お帰りなさい。頂きます。ご馳走さま。授業は「起立」「礼」「着席」は美風である。「只今」の表現は外国にはない。大切にしたいこの伝統。

23日

「けり」をつけないと気がすまぬ日本人

「こと」の始まりと終わりには忘年会・新年会・発会式・始業式・卒業式・仕事始め・仕事納め・周年記念式典とセレモニーを欠かさない。

助動詞「けり」で和歌の末尾をしめる、見事な定型。「百敷や、古きのきばのしのぶにもなほあまりある昔なりけり」このように枕詞で始まりけりで終わる。「けりがつく」という大和言葉。

24日

「サヨナラ」

別れに使う「サヨナラ」は「そうであるならば、サテ」の要約で、行動に一区切りつけ、次の行動に移る為の接続詞である。

文語では、これが「さらば」となる。現代風には「じゃあね、またね」である。

25日 日本語の独自性 世界の言語2974種類。漢字文化圏というが、中国とは文法・発音は全く違う。日韓は文化同源と言われ、語順の共通点あるも、英・ドイツ・フランスの様な類似性は無い。

欧米語が26文字のアルファベット、日本語はカタカナ・平仮名・漢字、それを自由に組み合わせて使用する極めて高度な言語。それだけの頭脳を持つ民族だ。

26日 日本語の表現力の含蓄 日本語―甲乙丙、優良可、大中小、松竹梅、福禄寿と内容と意味と情緒のある多彩な区別をする。日本語は意味のある文字である。右書き、左書き、縦でも横でも自由自在に書ける。

欧米語―ビタミンはABC・。戦犯もABC・。商品名もアラビア数字とアルファベットの単純な組み合わせしかない。左横書きのみ。意味のある文字を知らない欧米語。

27日 新漢語を作り出した明治人の教養

最近はマスコミも政治家もお粗末だから、英語をそのまま使用する。漢字は中国でもない漢字を創造し中国に輸出した。

書道・華道・武道・王道・人道・道場・海老・海女・陽炎・狼煙・大蛇・火燵・理学・物質・元素・分子・引力・電気・主観・客観・定義・命題・前提・演繹・帰納・郵便・銀行・科学・概念・思想・観念・唯物論・唯心論・社会・印象・経済・文明・交通・哲学・手続き・引揚・鉛筆・演説・会話・計画・原則・侵略・危機・情報・環境・化学・信用などである。
28日

「桜」の百人一首の最秀歌

久方の光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ
ー紀友則―

やはらかい春の日ざしを受けて、桜の花があわただしく散ってゆく、どこの里にもある普通の春の平和な風景である。何のてらいもない,このごく単純な平安そのものの風景こそ、日本人の心の真髄である。

29日

「桜」と大和心

国学者、本居宣長の歌が有名

敷島の大和心を人問はば 朝日に匂う山桜花

30日

「桜」と日本人

桜に関して日本人の思いを代表する歌

世の中に絶えて桜のなかりせば人の心はのどむからましー在原業平―

31日

「桜」

桜と日本人は微妙に結びついて日本文化を形成している。優しく、繊細な心の文化と日本美、美意識の神髄。桜の特性が日本人の感性、行動によくマッチしている。

集団性・いさぎよさ・はかなさ・解放感・あでやかさの五分類