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私の憂国放論の中に紺珠というのがあり、現役時代にいかに古典の格言により人生を支えられてきたか言及している。今日から一日一語、格言・箴言を自由に掲載しようと思う。 平成14年4月15日
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4月30日 | 辞-ことば-を安定にせよ。 | 言葉づかいには落ち着きがなくてはならぬ。 礼記 |
4月29日 | 君子の道に四有。その己を行うや恭、その上に仕えるや敬、その民を養うや恵、その民を使うや義と。 | 感激を失った民族は滅びる。論語 公治長編 |
4月28日 | 敬せざることなかれ。 | 何事も慎み、人も自分も欺かない、これが敬である。 礼記 |
4月27日 | 三利あれば必ず三患あり。 | 利と弊害は常に相伴うものだ。 韓詩下伝 |
4月26日 | 人間の本質的価値は知識に非ず。 | 人間の生命、情熱、風格、安心、立命には知識偏重でない生きた学問、活学が必要。心が凡てを照らすような学問を。 安岡正篤先生。 |
4月25日 | 物事は時がくれば必ず変ずる。 | 世の中の出来事は、時がくれば必ず変ぜざるを得ない。安岡正篤 |
4月24日 | 朝こそすべて。 | 朝のすがすがしさ、洋の東西を問わず朝を讃える格言多し。 |
4月23日 | 人をみるものは眸子より良きはなし。 | 人の見分けは瞳、瞳は心の邪悪を隠せない。瞳澄めば心正し。 孟子 |
4月22日 | 物に本末あり。事に終始あり。先後する所を知れば、則ち道に近し。 | 何事も基本を重視しないで枝葉をつついてはどおにもならぬ。大学より。 |
4月21日 | 聖人はその身を退けて身先んじ、その身を外にして身存ず。 | 捨てて勝つ事。自分を捨ててかかるからこそ自分を活かせる。老子 |
4月20日 | 丈夫気を以って相許す。小嫌は胸中に足らず。 | 一度善かろうと許しあったら、ちとばかり気に入らぬ点-小嫌-は取り上げぬものだ。 故安岡正篤先生 |
4月19日 | 終身の計は人を樹うるに如くはなし。 | 一年の計は穀、十年の計は木、そして終身の計は人。管子・権修 |
4月18日 | 孟子曰く善を責むるは朋友の道なり。 | 大いに朋友は論ずべし、怒るような人間は友とするに足りない。 |
4月17日 | 学問や芸術は功利のために非ず。 | 名利、利達のためにやる学問は邪道。 胡子曰く。 |
4月16日 | 禮は教えの本であり、敬なるものは身の基である。 | 古人の基礎的素養である。現代も変わらぬ人間の道。故安岡正篤先生 |
4月15日 | 久しうして人これを敬す | 久敬という言葉あり、年が経つにつれて敬意を払うことが本物。 晏氏春秋 |