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スポーツドクター・コラム

メンタルトレーニング

 手術の際は事前に手術書に目を通し、手順を確認する。そして、頭の中でイメージを何度か繰り返してみる。イメージ通りに手術が出来た時は気分がいいが、そうでない場合はひどく疲れる。
 こういう心理状況はあらゆるスポーツ選手の心境によく似ている。思い通りにいく試合は勝ちパターン。なんの努力しないでもうまくいくように思える。この状態をゾーン(理想的心理状態)に入っていると言う。
 しかし、いつもはそうはならない。不安を感じたり、緊張しすぎたり、気分が乗らなかったり・・・。こんな時はメンタルテクニックが必要だ。まず、自分の心理状態を知ること。体をコントロールする前に、自分自信(心)をコントロールしなければならない。
 不安や緊張がある場合には、大きな深呼吸が効果的だ。自然に気持ちが落ち着いてくる。集中力が足りないときは、頭の中に集中のための円を描き、その中に入っていくイメージを持つ。そこで集中しようと努力することだ。
 弱気や不安がある場合、例えばピッチャーならロジンをさわって弱気をその中に押し込める動作(儀式)をする。自分流にこういったルーチン(決まり)を練習の時から行っておくことが必要だ。肉体的トレーニングと同じで、メンタルテクニックも練習で上達する。
 エンゼルス(現在マリナーズ)の長谷川滋利投手はメンタルトレーニングで成果を挙げている。精神力を鍛えるというと、日本人的にはきつい練習に耐えるというイメージがあるが、メンタルトレーニングは具体的かつわかりやすい科学的トレーニングである。






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