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スポーツドクター・コラム

試合と食事とタイミング

 持久性運動のコンディショニングにカーボローディングがある。カーボとは炭水化物のこと。試合1週間まえから4日前まで強い練習を行い、高タンパク質食でグリコーゲンを枯渇させ、試合の3日前から高炭水化物食を摂取する方法がオリジナル。しかし、この方法は食事制限をしながら試合の前に強い練習を行うので、体調を崩すなどの失敗例も多く、今では行われていない。
 現在は、試合の1週間前から疲労を取る目的で練習量を減らし、試合3日前から炭水化物を多めに摂取する方法が行われている。
 しかし、持久性運動のエネルギー源は脂肪が主であるため、以前ほど炭水化物の摂取を積極的に行なわず、むしろ脂質の摂取量を増やす方が良いと言う説もあり、いまだ結論はでていない。
 有酸素的エネルギー代謝と炭水化物の吸収にはビタミンB1が必須なので、持久性運動ではB1欠乏症に注意。同じ理由でアイスクリームや糖度の高いジュース類を摂りすぎるとB1欠乏症を起こし、運動能力の低下を来す。
 試合前日の食事は食べ慣れているものが良い。生物は控え、眠れない場合はホットミルクを飲むと気持ちが落ち着き、よく眠れる。
 試合当日の食事は試合開始時間に合わせ、少なくとも3時間前には食べ終える。消化吸収の早いおにぎりや餅、ビタミンB1、ビタミンCなどを摂取し、繊維性食物などは控える。
 試合30分前は果物などの果糖が吸収が良い。この時間帯に砂糖やブドウ糖を取ると、インシュリン分泌のピークと試合が重なり、低血糖を起こすので甘い物は食べないこと。
 反対に試合5分前はブドウ糖を摂取して良い。インシュリンが分泌される前にブドウ糖が運動で使われるため、低血糖が避けられブドウ糖はエネルギー源になる。






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