真島さんに何と呼ばれたいですか?
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*何も記入しない場合、青山美香になります。
ベリーショートストーリー:Part3

Part 2


温泉

夕食後、真島さんと私は温泉街を手を繋いで歩いていた。
浴衣越しに夜の涼しい風が当たって心地よい。真島さんを見た。
月明りの下、整った顔が更にくっきりして見える。思わず目を逸らしてしまう。
「あ、あれラーメン屋さんか、な?」
「あれだけ食うて、まだ食うんかい」
「違う!ただ見えただけ!」
ヒヒッと笑った真島さんは、私の肩を抱き寄せて歩き出した。


風邪
私は真島さんと肩を並べて歩いていた。
「くしゅん」
鼻を押えた。
「なんや、風邪かいな」
「ううん、大丈夫」
その途端、真島さんはサッとスーツのジャケットを脱いで、私の肩にそれを掛けてくれた。
「ねえ、真島さん、寒くない?」
「そんなん気にせんでええわ。の体のほうが大事や」


横浜デート
今日は初めてのデートで横浜に来ている。中華街でランチを食べて、真島さんと山下公園を肩を並べて歩いていた。突然、真島さんがガバっと私を抱き寄せた。人がこっちをじろじろ見ている。すごく恥ずかしい。でも、頬に伝わる真島さんの素肌は温かくて、ドクンドクンと鼓動も聞こえてくる。背中に回された腕にぎゅっと力が入った。
「アカン、我慢できへん。メッチャ好きや……」


同棲
真島さんと一緒に暮らして初めての朝、私は張り切って早起きして、真島さんにお弁当を作っていた。
二時間後、やっと起きてきた真島さんは、近づいてくると後ろから抱きしめてきた。
背中に伝わる温もりが優しい。真島さんは私の頬に顔を当てた。
「なあ、そのりんご、うさぎちゃんにしてや? 」
甘えるような声だった。


お風呂
私は真島さんの高層マンションに遊びにきていて、一緒にソファーでテレビを観ていた。壁掛け時計を見ると、十二時だった。真島さんは、太ももを両手でパンと勢いよく叩き、立ち上がってニヤリと振り向いた。
「そろそろ風呂や。なあ、ちゃん、今日は一緒に入ってくれるやろ?」



私は真島さんに料理を作っていた。でも、包丁で少し指を切ってしまい「痛っ」と漏らしてしまう。真島さんが駆けつけてくれた。真島さんは、私の指を見た途端、指の根元まで咥えてしまった。
「もうの血に染まってしもうたなあ。もっと好きになりそうやわ……」


ホワイトデー
今日はホワイトデーだ。でも、真島さんから何も連絡がない。時計の針が十時を指した時だった。インターホンが鳴り響いた。モニターには白い箱を持った真島さんの姿が見える。慌ててドアを開けた。真島さんはニッと笑うと、箱を開いて中身を見せた。
「どや?これ南の女に教えてもろて作ったクッキーや。ごっつ旨そうやろ?」
「う、うん」
きつね色とココア色でクッキーがハート型にくり抜いてある。真島さんのイメージからは、かけ離れていた。思わず笑ってしまう。真島さんは、勢い良く私の口元にクッキーを差し出した。
「アホ!何がおもろいねん。ほれ、食うてみ?」


1st Anniversary
私は真島さんと付き合って一年目だ。昨日は付き合って一年目の記念日だった。そんなの気にする人じゃない……。そう思いながら、真島さんの家で夜遅くまで帰りを待つ。その時、ガチャっとドアが開く音がした。
「おう、。帰ったで。なんやその顔。ほれ、見てみ!やっと見つけたで。ずっとこれが、欲しい言うとったやろ?」


桐生のプロポーズ
私は桐生さんと浜辺にいた。
「沖縄の夜空って綺麗だね。星がこんなに近くに見える」
「ああ、そうだな」
「でも、この空ともお別れ。明日東京へ帰らなきゃ……」
私は、足元の砂を一握り掴んで、指の間から落とした。桐生さんが私の背中に手を回してきた。
、ずっとここで暮らさないか?」
「え?」
その時、夜空に一つの流れ星がキラりと光って流れた。


Part 4

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