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不二家が踏んだときに、包装がほころんだのだろう。
僕が銜えると、包みが破れ、中身が露になった。
ハート型のチョコ。ホワイトチョコで文字が書いてある。
僕の名前と・・・、「好き」。
オーソドックスでシンプルで、ありきたり。
だけど、手作り感がプンプンするチョコ。
これ、不二家が?
正直・・・見なきゃよかった。
不二家がコートの前を肌蹴た。
チョコレートの香りが、ぷんと香った。錯覚かもしれない。
くらくらする。
だめだ、逆らえない。
まるで犬だ。
僕は従順な犬だ。
命令を聞かなければ。
僕は唇で靴紐を食んだ。
結構硬く結んである。唇だけの弱々しい力では、なかなか解けない。
上から小さなため息が聞こえた。
上を見て確認することなどできない。
僕は必死になった。
鼻を甲にこすりつけ、
頬をくるぶしまでなすりつけ、
額に汗をにじませ、
必死になった。
どうにか靴を脱がせることが出来た。
ソックスに包まれた不二家の生足は、寒さも厳しい二月だというのに、
熱く蒸れていた。
湯気で僕の肺が満たされる。
肺から吸収された、何か危うい成分がすぐさま脳にいきわたる。
分かる。
僕はどんどんおかしくなってくるのが分かる。
そうだ、正気じゃないのは、僕だ。
不二家は、僕の後頭部を踏みつけ、尻を高く上げさせ、その上に腰掛けてきた。
そして膝を抱え、足を折り曲げ、足の裏を僕の割れ目の間のすぼみに押し付ける。
驚きで、括約筋が収縮する。
不二家はそのままやわらかい足の裏を撫で下げ、二つのチョコボールさんを押しつぶし進んでゆかせる。
雄の弱点を意に介さない強制的な進行に恐怖を覚える。
ちがう、本当に怖かったのは、その先にあるもの。
不二家に、僕のチョコバナナさんがグングンになってるのを知られてしまうのがたまらなく怖い。
恥ずかしくて怖い。
不二家は心底おかしそうに笑っている。
僕のチョコバナナさんが、愉快に身悶えているのを笑っている。
僕の腰の上で、子供がお馬さんごっこをするかのように体を揺さぶり、
無造作にチョコバナナさんたちを押しつぶしながら、息を荒げて笑ってる。
きっと、知らないうちに僕は声が出てるんだ。
上ずった声。
その情けない声が面白いんだ。
極まった声が可笑しいんだ。
そう、もう・・・限界なんだ!!
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