. . 聖書・「神のみことば」は、真理の尽きない泉です。深く掘れば掘るほど、豊かな甘い水を湧き出します。
このページは、フィリップの「井戸掘り日記」」と名付けました。
「ダビデの生涯」 に学ぶ : 第15講
■ 今日の「井戸掘り」

 . . 「サムエルが死んだとき、イスラエルはみな集まって、彼のためにいたみ悲しみ、ラマにある彼の屋敷に葬った。ダビデはそこを立ってパランの荒野に下って行った。」. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .サムエル第一・25:1〜17

■ 井戸を掘りましょう:

. .「ダビデはそこを立って、、」とありますが「そこ」というのは、サムエルが葬られたラマと言うことになります。サウルの追跡を逃れていたダビデにとって、イスラエルにとって国家的英雄とも言うべきサムエルの葬儀に列席することは、サウルと出遭う危険を増すことになります。しかし、ダビデは人間関係を大切にする人物でした。敢えて、自分の身の危険を顧みないで、サムエルの葬儀の場に姿を現したようです。24章に記されているような出来事の少し後だたので、サウルの追及の手が少し緩んでいたのかもしれません。

. .ダビデの人間関係を重んじる姿勢と対照的なのが、次の文節に登場するナバルです。彼は人間関係を無視して自分の道を行く人でした(10、15節)。妻であるアビガイルの眼から見てもナバルの行動・ダビデの使者に対する対応は愚かそのものでした(25節)。彼の傲慢がそのような態度を取らせたのでしょう。

. . ダビデは、侮辱的なナバルのことばに対して、一矢を報いようとします。旧約時代に生きていて、新約の十全な光を持っていなかったダビデにとっては復讐もやむを得ない行動だったのでしょう。

. .この章の最後の部分は、ナバルの賢い妻アビガイルが、愚かな夫によって壊された大切な人間関係をいかに修復したかの物語、また、記録です。アビガイルは自分の判断で、ダビデの陣営に慰安の品々を贈ります それによってナバルに対するダビデの怒りは和らげられました。私たちクリスチャンは、神との関係・主イエスとの関係を大切にします。しかし、気をつけませんと、信仰を理由にして、大切な人間関係を軽んじてしまいがちです。主である神が摂理のうちに私たちの周りに配剤していてくださる様々な人々との関係を大切にして、良い人間関係を築くこと心しましょう。神との親密な関係は、多くの人々との良き関係を否定するものでも困難にするものでもありません。信仰の原理を曲げないで、人々との良い関係を維持する道があるに相違ありません。

. . 高知県・越知町の大樽の滝   下の「☆印」をクリックしてください

. ダビデの生涯/0016:「繰り返される信仰の試練」
. ダビデの生涯/0015:「信仰者と人間関係」
. ダビデの生涯/0014: 「信仰生涯における試練と忍耐」
. ダビデの生涯/0013: 「みこころを求め続ける生涯」
. ダビデの生涯/0012: 「人・悲しい存在」
. ダビデの生涯/0011: 「二つのタイプの指導者」
. ダビデの生涯/0010: 「信仰者と偽りのことば」
. ダビデの生涯/0009:「真の愛は行動する」
. ダビデの生涯/0008:「みこころの成就のタイミング」
. ダビデの生涯/0007:「成功と人々の反応」
. ダビデの生涯/0006:「信仰によって結ばれた友情」
. ダビデの生涯/0005:「技術を支える心の状態」
. ダビデの生涯/0004:「人々の誤解・無理解に直面して」
. ダビデの生涯/0003:「変化する環境への順応」
. ダビデの生涯/0002:「主がこの人とともに」
. ダビデの生涯/0001:「人・霊的な存在」


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