. . 聖書・「神のみことば」は、真理の尽きない泉です。深く掘れば掘るほど、豊かな甘い水を湧き出します。
このページは、フィリップの「井戸掘り日記」」と名付けました。
「ダビデの生涯」 に学ぶ : 第19講
■ 今日の「井戸掘り」

 . . 「そこでアキシュはダビデを呼んで言った。『主は生きておられる。あなたは正しい人だ。私は、あなたに陣営で、私と行動をともにしてもらいたかった。あなたが私のところの来てから今日まで、私はあなたに何の悪いことも見つけなかったのだから。しかし、あの領主たちは、あなたを良いと思っていない。だから今のところ、穏やかに帰ってくれ。ペリシテ人の領主たちの気に入らないことはしないでくれ。』」. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .サムエル第一・29:1〜11

■ 井戸を掘りましょう:

. .日本の諺に「旅の恥は掻き捨て」というのがあります。人は、知る人のいない外国にあっては、人目を気にしなくなるので自由奔放に振舞うのです。しかしダビデは違いました。異国ペリシテの地にあっても、アキシ王をして「あなたは正しい人だ」と言わせるような生き様をしたのです。ダビデは、人の前にではなく、すべてをご覧になり、ご存知の主のみ前に生きたのです。詩篇16篇8節。

. . しかし、人の評価と言うものは、必ずしも同じとは限りません。アキシ王は「彼が私のところに落ちのびて来て以来、今日まで、私は彼に何のあやまちも見つけなかった。」(3節)、「あなたは正しい人だ。」(6節)、「私は、あなたが神の使いのように正しいということを知っている。」(9節)と、繰り返しダビデの正しさを主張します。しかし、ペリシテの領主たちは、ダビデに対して異なった評価を与えました。「このヘブル人は何者ですか。、、、この男はどんなことをして、主君の好意を得ようとするでしょうか。ここにいる人々の首を使わないでしょうか。」(4節)彼らは、ダビデの一生懸命さを偽装としか見てくれません。

. .人の評価を気にしてばかり生きていると、私たちは結局、異なる二つの評価・意見の間で振り回されることになります。「いったい人の心のことは、その人のうちにある霊のほかに、誰が知っているでしょう。」(第一コリント2章11節)。人を意識して生きるのではなく、すべてを弁えておられる主である神を心に留めて生きることが必要です。そうする時、私たちは、様々変る人の評価に振り回されることなく、静かに自分の道、否、主の道を歩むことができるでしょう。

. .最後に、主が摂理のうちにどのように生き、働きなさるのかを学んで今回のレッスンを閉じましょう。ペリシテの領主たちが、もしアキシ王が考えたように、ダビデの出陣を可とたとしたらどうだったでしょうか。ダビデはペリシテの陣営にあって、かっての主君、主によって油注がれたサウルと一戦を交えることになります。主は摂理のうちに働いてペリシテ人の領主たちの反感・反対を通して、ダビデの出陣を留められたのです。ダビデはそのようにしてサウルと戦いの場で対峙すると言う悲劇的な状況を免れることができました。ダビデのように主に委ねて、その道を歩んでゆく者は幸いです。主が摂理のうちに働いて、すべてのことを益と変えてくださるからです。ローマ人への手紙8章28節をお読みください。

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. ダビデの生涯/0016: 「繰り返し襲いかかる試練」
. ダビデの生涯/0015: 「信仰者の人間関係」
. ダビデの生涯/0014: 「信仰生涯における試練と忍耐」
. ダビデの生涯/0013: 「みこころを求め続ける生涯」
. ダビデの生涯/0012: 「人・悲しい存在」
. ダビデの生涯/0011: 「二つのタイプの指導者」
. ダビデの生涯/0010: 「信仰者と偽りのことば」
. ダビデの生涯/0009:「真の愛は行動する」
. ダビデの生涯/0008:「みこころの成就のタイミング」
. ダビデの生涯/0007:「成功と人々の反応」
. ダビデの生涯/0006:「信仰によって結ばれた友情」
. ダビデの生涯/0005:「技術を支える心の状態」
. ダビデの生涯/0004:「人々の誤解・無理解に直面して」
. ダビデの生涯/0003:「変化する環境への順応」
. ダビデの生涯/0002:「主がこの人とともに」
. ダビデの生涯/0001:「人・霊的な存在」


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