. . 聖書・「神のみことば」は、真理の尽きない泉です。深く掘れば掘るほど、豊かな甘い水を湧き出します。
このページは、フィリップの「井戸掘り日記」」と名付けました。
「ダビデの生涯」 に学ぶ : 第24講
■ 今日の「井戸掘り」

 . . 「アブネルはヨアブに呼びかけて言った。『いつまでも剣が人を滅ぼしてよいものか。その果ては、ひどいことになるのを知らないのか。いつになったら、兵士たちに、自分の兄弟たちを追うのをやめて帰れ、と命じるつもりなのか。』」. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .サムエル第二・2:12〜28

■ 井戸を掘りましょう:

. .人の上に立つ者たちにとって大切なことの一つは、状況判断の正確さ・適切さということでしょう。サウルの家の側の司令官・アブネルは、敗色の濃い側として、戦いの停止を呼び掛けにくい立場にありました。このような場合、停戦の申し出は勝利している側からなされなければなりません。しかし、そちらの司令官・ヨアブはそのことに気づかなかったのです。それでアブネルからの呼び掛けとなりました。

. .「その果てはひどいことになるのを知らないのか」というアブネルのことばの通り、戦いの継続は、兵士たちを疲弊させ、また、不必要な血を流し、不必要な戦死者を更に多く出すことになったことでしょう。人の上に立つ者にとって、このような情況を的確に判断し適切な時に部下に命令を下すことが必要です。

. .ヨアブは「神は生きておられる」といって、敵将アブネルのことばを受け入れました。もし、ヨアブが神を認めず傲慢であったならアブネルの提案をけって、勝利の勢いに乗ってなお戦いを継続したことでしょう。しかし、幸いにヨアブにも神を恐れる心、すべての背後に、神の干渉と支配があることを認める心がありました。ヨアブが遅まきながら下したこのときの判断によって、その日の戦いは停戦になりました(28節)。

. .それにしても、民族と民族が争いたち、部族と部族が対立して戦うということは、悲劇以外のなにものでもありません。このときダビデの軍勢では20名の死者、サウルの側には360名の死者があったと記されています。多くの尊いいのちが、戦いによって失われたのです。

. .主イエスのことばを心に留めて今回の「井戸掘り」を終えましょう。「平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからです。」(マタイ5:9)。私たちは、どのようなレベルであっても、争いを止め、そこに平和を生み出す者になりましょう。私たちが争いの元になることがありませんように。

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. ダビデの生涯/0023: 「」
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. ダビデの生涯/0016: 「繰り返し襲いかかる試練」
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