平成16年8月
1日 | 日本文明の特質 日本の神様 |
日本人の住む集落には必ず数千年前から「産土神うぶすな」の氏神様が祀られて、無人の祠でも誰も神域を穢さない。 |
お寺やキリスト教会は住職・牧師がいなければ廃寺となる。 |
2日 |
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日本の神様―寛容の神。 日本の神には特定の教祖なし。経典もない。教団もない。宣教師もいない。欧米流の宗教ではない。 |
一神教ゴッドは束縛の神。 |
3日 |
かんながらの道(惟神の道) |
神道は縄文時代からの固有の信仰の総称。この風土の上に自然に生まれた神様。自然神。 |
自然と一体となる思想。自然をあるが侭に受け入れ、畏敬、感謝、自然への融合の思想である。寛容性・包容性。鳥居以外は門も塀もない。教祖を持つ宗教は絶対の唯一神に絶対的価値を置きそれ以外を否定する排他性がある。 |
4日 | 森の中の日本の神 |
日本の神様は必ず森に鎮座しておられる。神社とは神の在ます聖なる森のこと。自然環境にやさしい日本の神道思想。 |
森を食い潰した文明は滅ぶ。ギリシャ・ローマの滅亡が示す。狩猟牧畜民族は家畜を殺す、奴隷を虐待しても罪の意識がない。 |
5日 |
神様への捧げ物 |
日本の神様―お酒・野菜・果物など。神様の姿はなく滝・巨岩・大木・に神を感じる、汎神論。 |
一神教―血のしたたるイケニエを好む。十字架に磔にされ刑死したキリストの姿を毎日仰いで祈り暮らす。 |
6日 | 日本の神様は世界で唯一労働される。 | アマテラス大神は機織、男神は田畑を耕作、お稲荷さんは稲の束を担いで運ぶ。 |
天皇は最高の神官だが、国民を代表して田植えと稲刈りをされる。 |
7日 | アメリカの教科書で教える日本 |
日本神話のイザナギ、イザナミの男女二神の国生みの物語と、三種の神器が絵入りで教えられているという。 |
日本は神々の国で、国名の「日の本」とは天照大御神の信仰に由来することが゛米国で正しく教えられているとは皮肉である。 |
8日 |
徳目比較 |
日本―聖徳太子「和を以て貴しとなす」教育勅語では「忠孝・夫婦相和し、朋友相信じ、恭倹己を持し、博愛衆に及ぼす」と高い徳目。 |
キリストー動物段階、野蛮人への戒めである。レベルが低い民衆を示し且つ獰猛さを現す。モーゼの十戒は@殺す勿れA盗む勿れB騙す勿れC姦淫する勿れ等、山上の垂訓でも殺傷、盗み、騙し、姦淫の禁制ばかり。 |
9日 |
マッカーサーの「神道指令」 |
日本占領政策の第一号命令、狙いは徹底的な弱体化、無力化、つまり日本人の精神、大和魂を抜く事であつた。 |
神道指令は、政府に「国家神道、神社神道に対する政府の保証、支援、保全、監督、弘布の廃止」であった。ここに戦後の精神退廃の根源がある。 |
10日 | 日本神道は21世紀を救う |
英国人スチュアート・ビッケン名古屋商科大学教授の発言は神道の正孔を得ている。 |
「プロテスタント文化は、科学、哲学、産業革命を生み出し、現代の経済中心の世界を作り上げた。だが、今やユダヤ・キリスト教を中心とする宗教世界は、闘争から闘争に明け暮れて疲れ果ててしまっている。ついては、自然と人間、人間と人間の調和、共生を求める日本の古道の神道に回帰せねば人類は救われない。 |
11日 | 天皇制と呼ばない | 共産党が言い出した天皇制、制度ではない。過去125代、皇統2664年連綿と続いており制度というようなものではない。日本国そのもので日本民族の中に自然に育まれた文化なのである。 | 統合性と連続性は世界に比類なき存在である。守り続けてきた日本民族の知恵の結晶である。神道の発生と同根である。 |
12日 | 天皇の日々のお仕事 |
天照大御神を祀る「賢所」、歴代天皇を祀る「皇霊殿」と日本の神々を祀る「神殿」、この宮中三殿に、国民を代表して、朝な夕な国家の安泰と国民の幸福、世界平和を祈る神官行事である。 |
日本最高の神官である。 |
13日 |
世界最古の文明 |
それは縄文時代である。今から1万年前、日本文明の核心部分をなす根底は、その頃既に形成されていたという。 |
青森県蟹田町の大平山元遺跡から1万6,500年前という世界最古の縄文式土器発見。その他、三内丸山遺跡、記紀数百年前の日本史を記録したとさされる「秀真伝―ホツマツタエ」。沈黙の歴史があった。 |
14日 |
小泉八雲―ラフカデイオ・ハーン |
生地ギリシャは太古の神々を祭る神殿は廃墟となり死んでいる。アポロ神殿を礼拝するものはいない。廃墟の残骸に過ぎない。 |
日本では太古からの伊勢神宮、出雲大社への参拝が絶えない。彼は八百万の神々が今でも生活の中に生きているのに感動。地球上のこのような尊い国があることに感動「神国日本」を出版した。 |
15日 | 英国人が見た日本人1. | 1872年8月20日のタイムズの記事。 |
「・・・東洋の英国が並外れた政治的成功のもとで統一された。極めて強力な政府と練り上げられた文明、そして端的に言えば、高度に発展した体制が日本に存在していた、と言うことは紛れも無い事実だった。・・」 |
16日 | 英国人が見た日本人2. |
「・・日本人には際立った知的並びに道義的勇気が備わっている。日本の歴史や伝説は、彼らが見習うべきモデルとして、兼ね備わった勇敢さと誠実さを物語っている。 |
これらの性格は、ヨーロッパに於けるある種の最も質の高い道義に匹敵するものがある。・・」 |
17日 | 欧米人を感動させた日本人 | 日本人留学生が各地で、その礼儀正しい態度と使命感に溢れた勤勉さとで素晴らしい成績をあげて賞賛の的となっていた。 | 日本に来た欧米人が日本社会を実際に見て、そこに彼らとは全く異質な、極めて成熟した文明の姿を発見して感嘆していた。 |
18日 |
詩人、ホイットマンの見た日本 |
西方の海を越えて、こちらへ、日本から渡来した、謙譲にして色浅黒く、腰に両刀を手挟んだ使節たちは、頭あらわに、落着き払って、無蓋の四輪馬車のなかに反りかえり今日この日、マンハッタンの大路を乗りゆく。 |
外交交渉では、勝海舟・川路聖謨などその知性、機知、練達、胆力に於いてパークスを圧倒した。 |
19日 | 来日した米国人モースの驚嘆 | 貴重品を宿の机に何日も放置しておいても、ちっとも無くならない治安の良さに驚き、鍵の不要な社会の存在に眼を見張った。 | 日本人の一般的な教養の観察結果である。 |
20日 | ロシア革命家メチニコフの観察 | 日本人の頭脳の天性の性質、その多血質の感受性と機敏さ、どこへ行きても模範的な清潔さと産業活動に出会う。 | 日本人は、数世紀にわたる儒教的合理主義により高度の論理的分析と、充分ではないが、一切の神秘主義とは無縁の唯一の、道を評価する形而上学を身につけている。 |
21日 |
津田塾創始者 |
津田梅は当時の留学生であった。ワシントンで世話をしたランマン夫人の手紙から。 |
みなさまの学問修行の志が厚く感心しています。殊に梅は覚えが宜しく、会う人はみなその立居振舞いを好み、誉めております。これまでの教育がお宜しいことと噂しています。 |
22日 | 男性のマナー |
礼儀作法の点では、アメリカ人は、日本人に教えられることが多い。彼らは上品に礼儀正しく会釈し、なんの苦もなく紳士的な敬意を持って人を遇する。個人の客間でも公の歓迎会でもまた街頭でも、彼らの振舞いは極めて高く評価されていた。 |
現代でもまだ世界的に広く見ればそうであろう。誇りにし守り続けたいことである。 |
23日 |
伊藤博文31才の「日の丸演説」@ |
1871年―明治4年―12月14日、サンフランシスコで市歓迎大晩餐会、本邦初の英語演説の模様を現地新聞「サンフランシスコ・クロニカル」から抜粋。 |
今日、わが政府と国民が熱望しているのは欧米文明の最高点に達することであります。この目的の為に、わが国は既に陸海軍、学校、教育の制度について欧米方式を採用しており、貿易についても頓に盛んとなり文明の知識は滔滔と流入しつつあります。 |
24日 |
「日の丸演説」A |
然も、わが国における進歩は物質文明だけではありません。国民の精神進歩は更に著しいものがあります。数百年来の封建制度は、一個の弾丸も放たれず、一滴の血も流されず、一年のうちに撤廃されました。 |
このような大改革を世界の歴史において、いずれの国が戦争なくして成し遂げたでありましょうか。この驚くべき成果は、わが政府と国民との一致協力によって成就されたものであり、この一事を見ても、わが国の精神的進歩が物質的進歩を凌駕するものであることがおわかりでしょう。 |
25日 |
「日の丸演説」B |
わが国旗にある赤い丸は、もはや帝国を封ずる封蝋のように見えることなく、いままさに洋上に昇らんとする太陽を象徴し、わが日本が欧米文明の中原に向けて躍進するしるしであります。 |
これは日本が未開野蛮の島国ではなく、長い歴史を持つ精神的に進んだ国であることを世界に宣言したものである。 |
26日 | 太陽暦へ電光石火の転換 |
日本が千数百年使ってきた太陰暦をいきなり太陽暦に転換した。首謀者は大蔵省の大隈重信・井上馨。明治5年12月3日をいきなり明治6年1月1日に切り替えた。 |
明治5年6年双方で二ヶ月抜いたこととなる。これは国家が払うべき月給2ヶ月分節約したこととなる。西洋諸国に合わせたのも大きい要因ではあるが。 |
27日 | サムライ精神@ |
戦ってダメとなると潔く方向を転換、その変わり身の速やかさが見事で颯爽としていた明治の元勲。 |
その元気のエツセンスとは何か。サムライ精神である。それは@命をかけた使命感。A名でもない、利でもない。B自ら正しいと思う志の為に命を懸けること。C道義を第一義とする思想。 |
28日 | サムライ精神A | 何をやるにも命懸け。責任の取り方も命懸け。命が懸かっているから自然と迫力が出る。勇気が出る。 | 現代政治家の最も欠けている精神である。これが武士道。 |
29日 |
武士道の精神とは |
@仁でありA義でありB勇でありC礼でありD信である。 | @仁とは慈悲でありA義とは正しいことでありB勇とは義をなすことでありC礼とは思いやりでありD信とは誠です。 |
30日 | 米国の政策1. | 戦後、日本の伝統精神の光源である武士道が余りにも素晴らしいので、日本を再び立ちあがらせない事が占領政策の根幹であった。 |
アメリカ占領軍が廃止を命じたのが武道であった。 |
31日 |
米国の政策2. |
それから60年、日本は民族の魂と精神を失い、独立自尊の精神も失い、主権国家といえない、惨憺たる様相を示してきている。 |
伝統精神と伝統歴史の教育、東京裁判史観の見直し決断を直ちに行い国民精神の早期確立が最大の急務。政府自身が東京裁判批判と受託廃止宣言をすべし。 |