
■ 蛙 水
・ 路地裏に獅子舞の来る賑やかさ
■ 艶 子
■ 残念なことに、母のメモ帳には、新年の句が見当たりません。
■ 伝 馬
・ 元朝やみことば受けて主を仰ぐ
・ 年初めエリヤの神を望み待つ
・ 雑煮膳祝う朝や静かなり
・ 主の聖名に誉め歌歌い初日の出
・ 七草を祝いて想う主の恵み
・ 元旦やみことば語るわが務め
・ 元朝にみことば語るわが務めかく素晴らしくかく重きかな
・ 御父と御子イエスとを知ることに真のいのち在りと知りたり
■ 新春の雰囲気は、宮中ではお歌会などがあって、俳句より和歌のほうが似合うようです。新しい年、心気一転、私も三十一文字に挑戦しました。15日に持たれた歌会始めの儀、今年の題は「生」とのことでしたので、その題でも詠んでみました。
・ 夢うつつ俳句を詠みて年を越す
・ 雪が舞う年の初めや白うさぎ
・ 暖炉の火起こして今年の事始
・ 新雪を踏みては過ごす三ヶ日
・ 子も孫も迎えて祝う雑煮膳
・ ぜんざいで祝う雑煮の因幡かな
・ 雪掻きに終始しにけり祝月
私が外国に行って不在中に、父が毛筆で清書し句集として作ってくれたものです。
画面右手にある手帳は、父の俳句手帳で、ボール・ペン書きでびっしり、折々の句が書き記されています。
・ 「蛙水」は、師事した佐藤鏡水師から父が授かった俳号です。よく月例の句会に出席していたのを想い起こします。父の俳句メモ帳からの転載です。晩年の父は、趣味として俳句に集中していたようですが、若い頃は、中々の文学青年だったようで、幾つかの詩がのこされています。父の若き日の「Poems」:別のページを新設しました。ご覧ください。
・ 母は宮川晴子師に師事して、女性だけの句会「睦月」に席を連ねていました。また、合同句集「睦月」にも寄稿しています。俳号は持っていなかったようでした。母のお気に入りの句は「壷すみれ」を詠んだ句でしょうか。「"Haiku"-Poems」のページをご覧ください。
. . . . . . 伝馬
・ フィリップ:趣味は俳句を詠むことでしょうか。「門前の小僧経を習う」です。父と母の俳句、そして、フィリップの俳句を載せてみました。
・ 現在は、頭の運動のために、自分の俳句を英訳するよう試みています。但し、5-7-5 のシラブル(音節)数に限定せず、全体として「17」になるように訳しています。"Haiku"- Poems のページをご覧ください。
・ 親子3人の句集の名称は、父が書いた「句春秋」から取りました。(実際に使われている漢字は、「火」偏に「禾」の部首からなる漢字です。読みは「しゅう」、「集める」の意味で、そこから「秋」の時期をあらわす字として用いられたようです。残念ながら、ワープロで打ち出せません)。2枚目の写真をご覧ください。右手は、母の俳句メモと、合同句集「睦月」です。
・ フィリップの俳句の幾つかは、英語に訳しましたので、他のページに移しました。
・ 父と母、それぞれの俳句ノート見つかりました。これで「蛙水」、「艶子」、そして「伝馬」と3人の春夏秋冬の句が出揃いました。