父が生きていたら、このような形態で公表することを止めたかも知れません。しかし、今は天の主イエスの御許にあって苦笑いしていることでしょう。若い頃の父の詩には、失恋、望郷、義憤、孤独、、、といった, 青年期に私たちが経験する様々感情が表白されています。
■ 「春」 . 大地にほほえむ
. 忍従より更正へ
. 限りなき生の躍動は続く
. 電柱の長い影
. 陽炎の乱舞
. 猫の居睡り
. 小鳥の独唱
. そこにも
. ここにも
. 春
. 春
. 1928/02/29(父・25歳)
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■ 「春愁」 . なげかなともの寂しき
. 春の夕べ
. 忍び入る風の冷たさよ
. ひたひたとみちくる心の愁い
. 失恋に泣く若人の胸は
. かくもおののきぬ
. 、、、、静かなる風よ
. ああされど
. み星うるむいつの夜にか
. ありしその日を
. 果敢なき夢路に辿りつつ
. 去りにし人の面影
. また偲びみんときもこそ
. 1928/04/27(父・25歳)
■ 「春の日の午後」 . 窓辺の机に
. われものおもふ
. 黒き雲
. 陽ざしをさへぎりて
. 暗きかげ
. わがこころをすぐ
. 1929/02/27(父・25歳)
. 赤いつばきの花が
. 唯一つ
. ポットリと散った
. 机によって
. ジッと見つめてた
. わたしのこころに
. かすかな胸さわぎを感じた
. 淡い春のひは
. いつとなく
. 木立のしげみからくれてゆく
. . . . . . . . . . . 1927/03/ (父・21歳)