ゴジラ対自衛隊 〜映画の中の自衛隊〜

ゴジラシリーズ作品 昭和ゴジラシリーズA



怪獣総進撃

1968年8月公開。ゴジラシリーズ第9作は、これまで東宝が製作してきた怪獣11体が出演した総決算的作品。製作されたのは時期的に第一次怪獣ブームが終わりに近づいていたころ。この作品をもって東宝はゴジラシリーズにひとつの区切りをつけようとしたのだろう。舞台は20世紀末となっており、時系列的には『ゴジラの息子』の直接の続編というわけではないようで、昭和ゴジラシリーズのパラレルワールド的な位置づけになるのかもしれない。それにしても人間や異星人のコントロールの下に置かれっぱなしの怪獣たちがなんだかひどく寂しい。




ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃

1969年12月公開。怪獣の登場場面は主人公の小学一年生の少年の夢の中だけ、という昭和ゴジラシリーズの中でも異色作。つまり、この作中でミニラと死闘(?)を演じるガバラも存在するかどうかわからない怪獣ということになる。このガバラ、なんとゴジラよりもでかい。こんなのに子供のミニラを立ち向かわせるゴジラのスパルタぶりが光る(?)。




ゴジラ対ヘドラ

1971年7月公開。ゴジラシリーズ第11作のあたる本作は、ゴジラが空を飛んだあのシーンばかりがクローズアップされる印象があるが、怪獣を通しての社会風刺に視点を置いた恐怖映画の原点回帰を図った意欲的な作品であると感じる。敵怪獣は、当時社会問題なっていた公害問題の象徴としてヘドロの怪獣・ヘドラが登場。第二次怪獣ブームの始まりを飾るこの作品は、ゴジラが完全に人間の側に立って戦う正義の怪獣となった作品でもある。酷評されることも多い作品だが、ゴジラシリーズの中でも異質な雰囲気を漂わせる作品として一部のファンからカルト的な人気を博している作品でもある。詳細はコチラ




地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン

1972年3月公開。今回の敵は地球征服をたくらむM宇宙ハンター星雲人とその意に従う宇宙怪獣ガイガン、キングギドラ。地球側はゴジラ、アンギラス。日本映画低迷の時期であるため、地球と宇宙怪獣が3対3の構想が予算縮減のために2対2に削られ、過去の作品から映像を流用するなどされている。新怪獣ガイガンの設定・デザインには、今でも根強いファンが多い。




ゴジラ対メガロ

1973年3月公開。1972年に漫画連載・アニメ放映が始まったマジンガーZの登場によって巨大ロボットブームが起こりつつあった時期の作品ということもあって電子ロボット・ジェットジャガーが登場。しかし、どういうわけか突如意思を持ち、何故か巨大化するという謎のストーリー。敵であるシートピア海底王国の設定など、突っ込みどころ満載のこの作品は、別の意味で伝説の作品として記憶されている。




ゴジラ対メカゴジラ

1974年3月。ゴジラ誕生20周年のこの年に公開されたシリーズ第14作ではメカゴジラが初登場。多彩な武器やデザインで一躍人気を博し、後のシリーズにも何度も顔を出している。ゴジラとゴジラの皮を被ったメカゴジラが対峙する場面は見所の一つ。




メカゴジラの逆襲

1975年3月公開。前作で初登場して大人気となったメカゴジラが再び登場。ゴジラと死闘を繰り広げる。当時は「メカゴジラシリーズ第二段」と謳われており、ゴジラシリーズの中で敵怪獣の名前のみがタイトルにつけられたのは本作が唯一。主人公の一之瀬と真船桂との恋愛や真船父娘の社会への憎悪など重厚な人間ドラマを描こうとした。しかし、観客動員97万人とシリーズ史上ワーストを記録した。昭和ゴジラシリーズ最後(次作の『ゴジラ』も昭和59年公開なのだがストーリー上の繋がりがないので)の作品となり、区切りがつけられた。


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