ゴジラ対自衛隊 〜映画の中の自衛隊〜

ゴジラシリーズ作品 昭和ゴジラシリーズ@



ゴジラ

1954年11月公開。水爆実験によって蘇った太古の怪獣が日本を襲う。いまさら語るまでもないゴジラ第一作。エンターテイメントでありながら、反戦反核を前面に訴えたこの作品は、邦画怪獣映画史上最高傑作の一本。自衛隊が発足し、日本が本格的に再軍備の道を歩み始めたこの年に、日本中を熱狂させたこの作品は、日本の怪獣映画の原点として、今なお燦然と輝き続けている。詳細はコチラ




ゴジラの逆襲

1955年4月公開。第一作のゴジラは空前の大ヒットを記録し、すぐさま続編が製作された。わずか5ヶ月で公開された『ゴジラの逆襲』には敵怪獣として暴龍アンギラスが登場。怪獣対怪獣というストーリーを描いた日本初の怪獣映画である。詳細はコチラ




キングコング対ゴジラ

1962年8月公開。『ゴジラの逆襲』の後、ゴジラシリーズは7年間ほど製作されなかったが『空の大怪獣ラドン(1956年)』『大怪獣バラン(1958年)』『モスラ(1961年)』など、様々な怪獣映画が製作され、後にゴジラシリーズにも登場している。復活したゴジラの対戦相手は1933年に公開され一世を風靡したアメリカの怪獣キングコング。日米の2大スター夢の競演といった感じで、日本映画が最も元気だったころの華々しい作品。一部のファンからはこの作品がゴジラを堕落させたと酷評されることもあるが、エンターテイメントとしては第一級の作品で、ゴジラ映画史上最大の観客動員を記録した作品である。




モスラ対ゴジラ

1964年4月。ゴジラ第4作では1961年にデビューしたモスラが初めてゴジラと対峙。1964年の東宝は今作を含めて3作の怪獣映画を世に送り出しており、第一次怪獣ブームと呼ばれる時期の始まりと言われることもある。設定に1961年のモスラとの繋がりがあるためモスラシリーズの第2作と捉えることのできる今作は、善玉のモスラ、悪玉のゴジラ、が明確に描かれている。昭和ゴジラシリーズの中で唯一ゴジラが黒星をつけられた作品でもある。詳細はコチラ




三大怪獣 地球最大の決戦

1964年12月公開。タイトルの三大怪獣とは、ゴジラ、モスラ(『モスラ対ゴジラ』ではモスラは2体の設定だが、その後1体死亡したことになっている。)、そして1956年にスクリーンに登場したラドンである。東宝大怪獣がタッグを組んで宇宙超怪獣キングギドラに立ち向かう。ゴジラ最大の宿敵であるキングギドラの初登場作品であり、この後も幾度となく死闘を繰り広げる両者だが、ゴジラは結果的に地球を守るために戦ったため、この作品以後、ゴジラの恐怖の対象としての側面が薄れていく。詳細はコチラ




怪獣大戦争

1965年12月。ゴジラが“シェー!”のポーズをとったことで有名な作品(失礼)。今回の敵は怪獣ではなく宇宙人であり、彼らを撃退する役割を担ったのは怪獣たちではなく地球人たちである。宇宙開発競争が本格的に始まった1960年代。怪獣ものにSF的な宇宙戦争ものを組み合わせた作品が製作されたのは時代の必然だったのかもしれない。本作では地球人とX星人の科学戦争がストーリーの中心に据えられており、怪獣たちが脇に押しやられた印象がある。




ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘

1966年12月公開。もともとこの映画はアメリカの映画会社から5年契約でキングコングを借り受けた東宝が、期限が切れる前にもう一本製作しようと企画したものだったが、脚本にアメリカの映画会社から難色を示されたために、採用されなかった。キングコングの作品は『キングコングの逆襲』で翌年製作されることになり、採用されなかったシナリオはキングコングをゴジラに置き換えて製作された。この映画の舞台は南海の孤島であり、大都市を壊滅させて突き進むゴジラの姿が見られないのがひとつの特徴。




怪獣島の決戦 ゴジラの息子

1967年12月公開。ゴジラの息子であるミニラが初登場。今作でも舞台は太平洋の孤島という設定なのでゴジラによる都市破壊の場面は出てこない。ラストで人工降雪によって動けなくなる中、ミニラを守るように抱きしめて冬眠する場面はゴジラ映画屈指の名場面。


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