このページは、フィリップの「井戸掘り日記」」と名付けました。
■ 今日の「井戸掘り」
. . 「祭司ツァドクは天幕の中から油の角を取って来て、油をソロモンに注いだ。そうして彼らが角笛を吹き鳴らすと、民はこぞって、『ソロモン王。ばんざい。』と叫んだ。」. 列王記第一・1:11〜21、38〜40
■ 井戸を掘りましょう:
. .イスラエル軍の司令官だったヨアブと祭司エブヤタルは、アドニヤの謀反に組しました。それに対して、預言者ナタン、祭司ツァドク、また、ダビデの勇士たちは、アドニヤに組しませんでした(1:7、8)。サウルの死後にイスラエルが二分されて争ったように、今回はダビデの生前だと言うのに、国が二分されて相争う情況となりました。
. .このような状況の中で、アドニヤに組しなかった人々は何とソロモンを擁立したのです。ソロモンはあのバテ・シェバを母として生まれた王子でした。預言者ナタンに励まされ、策略を授けられたバテ・シェバはダビデ王のところに行って、ダビデにかっての約束を思い起こさせます。「王さま。あなたは、このはしために、必ず、あなたの子ソロモンが私の後を継いで王となる。彼が私の王座に着く、と言って誓われたではありません。それなのに、なぜ、アドニヤが王となったのですか。」
. .ソロモンの長兄となるはずの子は、ダビデとバテ・シェバの不義・不倫の関係を喜ばれない神が、「主の敵に大いに侮りの心を起こさせたので、あなたに生まれる子は必ず死ぬ」(第二サムエル12:14)と宣告し、ダビデの必死の祈りにもかかわらず死にました。
. .二人の間にその次に生まれたソロモンには、しかし、主の憐れみが施されたのです。また、それはダビデとバテ・シェバとに対する赦しの保証でもありました。更に、ここではなお驚くべきことが明らかにされたのです。すなわち、そのソロモンがダビデを継いで次代のイスラエル王として選ばれると言うことでした。主である神は罪を赦すのみか、更にまさる恵みを加えなさるお方です。
. .新約聖書に「罪の増し加わるところには、恵みも満ちあふれました。」(ローマ5:21)とあるとおりです。神は、いつまでも私たちの罪を覚えていて、私たちの罪にしたがって、私たちを扱うことはなさらないのです(詩篇103:10)。