神学小論文集 V: 「宣教論」:世界宣教について


  IGMは、1945年の創設の時から世界宣教にヴィジョンを抱いて、群れの発展に努めてきた。第二次世界大戦で中断され、再び活動を開始した日本の諸教会にとって、国外宣教に目を向け始めたのは、1960年代であるから、IGMの世界宣教の取り組みは、例外的に早いと言われよう。
  1956年に、主イエスの御救いに与り、2年後、主の召命を自覚して聖宣神学院に入学した筆者にとって、その神学院は世界宣教への開眼の場所であった。世界を少しも意識していなかった筆者が、在学2年目に世界宣教を自分の重荷として、生涯的な働きとして捉えたのである。
  爾来、

  1.宣教留学生としてインドの神学校に学びつつ、宣教師としての活動に備えた時代、
  2.インドへのヴィザが交付されず(交付されれば、ラジャナンガオンを中心とする村落伝道に従事する予定であった)、北米ウエスエアン教会の招聘に応じて、その宣教地のひとつカリブ海域ジャマイカに赴くことになり、家族共々宣教師として労した約10年間(報告帰国の期間を含め)、
  3.国外(現・世界)宣教局の責任を担って、IGMの世界宣教の働きの舵取りをした時代、
  4.そして今、一地域教会の牧師として世界宣教を支援する側に回っている時代、

  と様々な立場で、世界宣教に取り組むことを許された。その間に、折々、特に責任を担って、国外宣教局長として労した期間に書きしるした宣教論が幾つかあるように思う。それらをここに転載するものである。

■      神学小論文 V−その1:「21世紀を踏まえての国外宣教局」

■      神学小論文 V−その2:「21世紀に向かってのIGМの世界宣教」

■      神学小論文 V−その3:「イマヌエル・ウエスレアン連盟と私」

■      神学小論文 V−その4:「宣教師の召命」(質問に応えて)

■      神学小論文 V−その5:「宣教師の子女教育の課題」(日本人としてのアイデンティティを考えて)


■      神学小論文 T 「聖化論」3部作他:「全ききよめの瞬時性と人間性」

■      神学小論文 U 「教会論」:「伝道職の権威」を巡って



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