神学小論文集: 「教会論」:伝道職の権威


  ローマ・カソリック教会をはじめとする伝統的な教会では、司教職・伝道職・牧会職(呼称は、教派によって様々)の権威は「使徒継承」(The Apostolic Succession)によると主張されている。「使徒継承」とは、教会における権威が、使徒ペテロを介して、その後継者であると主張されている歴代の教皇、また、その権威の許にある司教たちに、按手によって継承されたとする教えである。
  プロテスタント諸教会は、この「使徒継承」の教理を、聖書的ではないと否定し、現代の伝道職・牧会職の権威は、「使徒的教え」、すなわち、純粋な福音の継承にみている。
  イムマヌエル諸教会では今「教職と信徒」の関係を新しく見直そうとしている。そうするに際して、必ず考えなければならないのがこの「伝道職・牧会職の権威」の問題であろう。この課題を通り過ごして「教職と信徒」の関係を論じることは出来ない。
  そのような意味で、数年前、ひとりの教師と交わしたメールのやり取りを通して、その理解を深めたので、ここに改めてその内容を記載するものである。
  また、最近、ある会合で、IGM(インマヌエルの群)以外の教会の一人の教師から、М・F師と筆者の間で交わされた論議の内容を問われたこともあって、このようにWebに乗せることを決意した。これがIGM内だけではなく、広くWeb世界に読まれることは、様々な立場の教会の見解を問うことになるであろう。

■ ここに収録された小論文は、様々な時に、異なったグループを対象として執筆・発表されたもので、こうして一箇所に纏めてみると、内容的に重複が多いことに気づくが、そのままここに記載した。

■      神学小論文 U:その1:伝道職の権威「どこから、あなたはその権威を得ましたか」

■      神学小論文 U:その2:「キリストの使節としての務めに任じられて」

■      神学小論文 U:その3:「再び、教会の権威を巡って」

■      神学小論文 U:その4:「教職と信徒」

■      神学小論文 U:その5:「私たちの教会―教会論:その制度面から」

■      神学小論文 U:その6:「監督政体の理解」

■      神学小論文 U:その7:「監督政体について」(レスポンス)

■      神学小論文 U:その8:「祝祷について」

■      神学小論文 U:その9:「祝祷について」その2

■      神学小論文 U:その10:「第二コリント13:13による祝祷」


■      神学小論文 T:「聖化論」関係
■      神学小論文 V:「宣教論」関係



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