岡山国際サーキットガイド Part.5 撮影スポット編②

(最終更新:2016.03.13)

 綿密な計算をした上で、どこでどういう写真を撮りたいのかをイメージしておかないと、移動している時間も無駄ですからね。一様、2013年・2014年と何度か足を運んで、大体分かってきたようなつもりではいますし、このHPでもちょこちょこ紹介はしておりますが、ちょっと自分の中での整理も含めて、撮影スポットを整理しておきたいと思います。

デビュー編 チケット&パス編 アクセス&駐車場編
撮影スポット編① 撮影スポット編② 撮影スポット編③

06.ヘアピンコーナー

 ヘアピンは、特にスタンドがあるわけでもないですし、グルッとフェンスで囲まれているので、なかなか手強いといえば手強いです。

①正面の撮影穴から狙う[難易度:★★★]

 一様、1コーナーと同じように、ヘアピン(というかバックストレート)の正面の位置に撮影穴があります。



 ただ、撮影にはちょっと面白くないかな。縦構図にすると、簡単に網が映り込んでしまうので、なかなかタチが悪いです。なので、ほとんどここでは私自身、撮影しません

②少し斜めの撮影穴から狙う[難易度:★★]

 最近気付いたのですが、もう1つ撮影窓があります。場所は、ヘアピンの頂点からややCパドックに行ったあたりになります。



 写真に緑のネットが写っていると思いますが、これが日によってあったり捲ってあったりなので、このあたりは少し運任せなところはあるかもしれません。こちらの方が、本当のヘアピンの侵入を狙う事ができて、いいような気がします。

 あと問題なのは、見た目以上に同時に狙える人は少ないく、3人が限界だというところです。なので、本当に狙いたいのであれば、早めに場所取りすることをオススメします。

焦点距離 【4輪】35mm換算300mm前後(APS-C:200mm前後)
【2輪】35mm換算600mm前後(APS-C:400mm前後)
メリット ・う~ん、なんだろうな…
デメリット ・定員は3名程度。かといって、苦労をして場所取りをするほどの構図でもない

③ヘアピン出口をフェンスに寄って撮影する①[難易度:★★]

 ここは結構、岡山国際サーキットの定番カットではないでしょうか。この位置は、フェンスにかぶりつくように撮影ができます。一見すると、フェンスが映り込んでしまうように思いますが、フェンスにピッタリ寄ることで、ほとんどフェンスが気にならなくなります



 また、コンデジぐらいであれば、フェンスの網の隙間からレンズを入れて撮影することも可能です。



こちらは、APS-Cで210mmで撮影。

 ただ、本当はちょっと流しながら撮りたいんですけど、フェンスに寄ってしまうとやりずらいんですよね。その辺がちょっと残念です。あと、午前中は逆光になりやすい。でも、数少ない低い位置から正面で狙えるポジションだと思います。

焦点距離 【4輪】35mm換算150~450mm前後(APS-C:100~300mm前後)
メリット ・フェンスにかぶりつけば、比較的簡単に撮影可能
・上手くいけば、レース中のバトルも撮りやすい
・すぐ近くにトイレがある
・あまり望遠のレンズは不要で手持ちでも十分狙える入門者向け
デメリット ・思っているよりもフェンスが写り込みやすい(特に天気がよい日は注意)
 ※フェンスとの距離は近いが、あまり望遠を必要としないので…
・撮影ポジションは多いものの、撮影する人も観戦客も多いので意外と場所取り大事

④ヘアピン出口をフェンスに寄って撮影する②[難易度:★★]



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 実はこちらのポジションの方が、ちょうどコースの起伏もあって、いい感じで撮影することができます。ただ、傾斜があるので、ここで長時間撮影するというのは結構大変だったりします。

焦点距離 【4輪】35mm換算450~600mm前後(APS-C:300~400mm前後)
メリット ・岡山国際といえばのこの構図!唯一無二!
デメリット ・定員は10~15名程度。下側から撮るほど迫力はあるが、激戦必至!!
・足下が傾斜しているので、長時間の撮影は体力的にツラい
・午前も午後も逆光気味になりやすい。曇天の日がオススメ。

07.リボルバーコーナー[難易度:★]

 リボルバーコーナーはヘアピン後の下りながら左に曲がるコーナー。フェンスが低く、少し丘になっているので、気軽に流し撮りができるポジションです。ただ、ヘアピン側が見えないので、どの車が来るのかが分かりにくいといえます。また、真横の流し撮りは簡単にできますが、フロントも入れようと思うと、できるだけパイパーコーナー寄りの方がいいと思います。

①リボルバーコーナー内で狙う


APS-Cで150mm。簡単に流し撮りできるが、フロントの顔があんまり見えない。


APS-Cで300mm。バイク撮影だと車よりも望遠が必要。

 流し撮りだけだと、そんなに難しくはないのですが、ここでの大事なのはポジション取り。というのも、普通にコーナーのクリップの上から撮影すると、車のフロントがあまり見えないんですよね。なので、すごい味気ない写真になってしまう。なので、フェンスが気にならない範囲で、できるだけ下でややパイパーコーナー寄りのあたりで、コーナーの立ち上がりを狙った方が、雰囲気としてはいいような気がします。

焦点距離 【4輪】35mm換算225mm前後(APS-C:150mm前後)
【2輪】35mm換算450mm前後(APS-C:300mm前後)
メリット ・マシンまで近いので手持ちで流し撮りをするならオススメ
・特別な望遠レンズが無くても、キットの望遠レンズでも十分狙える入門者向け
デメリット ・ヘアピン方向が見えないので、どのマシンが来るのか分かりづらい

②リボルバースタンドから2コーナー方面を撮影

 意外と気に入っているのが、リボルバーから向こう側の2コーナー方向を流すというもの。せっかくなので、スタンドの人達を流してみると、スピード感が出ますよね。

メリット ・岡山国際の中では唯一といってもいい構図
デメリット ・流すにはあんまり面白くない背景

08.パイパーコーナー

③.パイパーをイン側から狙う[難易度:★]

 パイパーコーナーは、リボルバーからのマシンが見やすいので、狙いやすいです。先の話にもあったとおり、車体もフロントも含めた流し撮りが可能です。ただし、結構フェンスギリギリになりやすく、映り込み安いので注意が必要です。


APS-Cで150mmで撮影。

APS-Cで300mm撮影。

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 この写真のように、パイパー侵入直前になるとショートカットコースのアスファルトが見えてしまい、背景が味気なくなってくるので、私はもうちょっと手前側で撮るようにしています。

 また、パイパーコーナーへの進入も流せるので、後ろ姿の流し撮りも撮りやすいと思います。まずは、どこに行けばいいかなぁ?とか、流し撮りの練習をしたいなぁと思ったら、まずここに行きましょう。

メリット ・マシンが見えてから構えてもある程度狙える
・レース中でも比較的撮影ポイントがあるので、どうにかなる
デメリット ・画的にはあまり面白くないかな

④パイパーコーナー内で狙う

 最近はパイパーコーナーを上から狙う事もたまにします。ただ、パイパーに侵入してくるのが見えにくいので、実は見た目以上に結構大変です。

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 夕方になると、斜光のような光加減になるので、結構カッコイイ感じになります。

メリット ・フェンスが邪魔にならないので、リボルバーよりは画になる
デメリット ・リボルバー側が見えないので、音で来るマシンを感じることが大事

⑤パイパーをアウト側から狙う[難易度:★★★]

 以前はあまり撮影したことがなかった場所でしたが、最近は人がいなければちょくちょく行きます。

 パイパーコーナーのアウト側なのですが、ここはパドックエリア内なので、パドックパスが必須です。一様、フェンスに撮影穴があるのですが、ちょうど進入禁止の位置とあって、思ったほど近づくことはできません。何人もが狙えるというポジションではない(だいたい3人ぐらい)ですが、コーナーアウト側の低い視線で狙えるポジションってそう多くないので、空いているようなら狙う価値はあるかも。



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個人的には背後をちょっと入れた方がカッコイイ感じ

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 なかなかフェンスの撮影窓の大きさと、立ち位置、マシンのラインが微妙で、なかなか画角的にはシビアです。それでも、そもそも岡山で左から右に流すってここぐらいかもしれませんね。なので、狙いたいのであれば早めに行ってポジション取りをすることをオススメします。

焦点距離 【4輪】35mm換算300~450mm前後(APS-C:200~300mm前後)
【2輪】35mm換算450~600mm前後(APS-C:300~400mm前後)
メリット ・岡山国際の中では唯一といってもいい構図(左から右に流すのはここぐらい)
・パドックから狙える数少ない撮影ポイント
デメリット ・定員は3~4名程度で激戦必至!!
・撮影するためにパドックパスが必須

09.パイパー~レッドマンコーナー[難易度:★★★★]

①パイパーからの立ち上がり

 パイパーコーナーを立ち上がって、レッドマンコーナーまでのピット裏ストレートを狙います。

 岡山でストレートをこういう形で撮影出来るのは、このあたりぐらいかもしれないですね。ただ、ちょうどCパドックのところなので、結構気軽に狙えると思います。





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 改めて狙うポジションではないかもしれませんが、決勝レースのような人が多くてなかなか撮影ポジションが無い…という時にはいいと思います。

メリット ・気軽に撮影できるポイント
デメリット ・まあ普通な画

②レッドマンコーナー

 ENKEIブリッジを渡ってパドックエリアを最終コーナー側に進むとあるのがレッドマンコーナーのアウト側のフェンスが途切れる部分。普段はこの手前の坂の所で、「関係者以外立入禁止」になっていることが多いですけど、テスト走行などの時は狙う事ができます


岡山国際において結構貴重なフェンスの切れ間。しかも、コーナーアウト側ってなかなか無いんですよね。
残念ながら短いストレートを正面から狙うことはできないです。

こちらの方がフェンス的には開けているのですが、流しで撮ろうと思うと、ちょっと難しいです。
ちなみに、この写真には写っていませんが、
このレッドマンコーナー内側から脚立もしくは軽トラックの荷台から撮影する強者がいました。


APS-Cで135mmで撮影。

APS-Cで300mmで寄るとここまで撮影できる。

 このポジション、なんとも撮影が難しいです。というのも、マシンの侵入がちょうどフェンスと重なっているので、分かりにくく、しかもAFも合わせにくい。なので、ほとんど置きピンをして撮影をしていました。どうしても、構図として真横から斜め後ろ気味になるのでちょっと面白くないなぁ…。逆にリヤを狙うには面白いかもしれませんけどね。

10.ホッブスコーナー[難易度:★★★]

 岡山国際サーキットの中でも、最もマシンとの距離が近いポイント。コーナーの立ち上がりなので、速度も遅く、上手くいくと結構狙った撮影ができる。

 すぐ目の前がコースという近さです。

 ということで、いつもここは人が多いです。最近はヘアピンの次ぐらいでしょうか。その割に、いい感じで狙えるポジションは、実はそんなに多くないです。なので、SGTやSFなんかの時は、早めにポジション取りをしておく必要があるでしょうね。

 というのも、ここ最近、写真のように、手前のフェンス部分に白い布が貼られていて、撮影ができないようになっていて、実際はヘアピン寄りの一部でしか撮影できないようになっている。いっそのこと、ここに観客席を設けたらいいと思うんだけどな。


APS-C・300mmでここまで狙うことが出来ます


これも同じくAPS-Cで300mm撮影。

これも同じくAPS-Cで300mm撮影。

2輪だとこんな感じ。APS-Cで330mm。

 上手くいくと、かなり迫力のあつものが撮影できるが、とにかく混雑必至のポイント。あとは、フェンスとマシンまでの距離が近いので、画角が選びようがない一方で、あまり望遠を使うとドアップすぎてどうすんの?って感じになります。かといって、引きすぎるとフェンスの映り込みが出てくるので、実際に撮影してみると「こんなに難しいのか…」となかなか難儀するポジションです。さらには、ちょうど午前中は順光ぎみなので、朝一に狙うのがベスト。

メリット ・かなりマシンに近づいて撮影できる
デメリット ・マシンと近いのに、撮影窓までの距離があるので、すぐにフェンスが写り込んでしまいやすく、見た目以上に撮影に不向き(特に4輪)
・本当に撮影に向いているポイントは数名ぐらいしかない

 もちろん、今回紹介した撮影ポイントがすべてではありませんが、大まかに撮影ポイントを紹介しました。少しでも、撮影の足しにしていただけると幸いです。

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