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サーキット撮影のススメ
* Eマウントミラーレス機でサーキット撮影は出来るのか? *
(最終更新:2018.03.03)
一昔前までは、「サーキットでのマシン撮影は一眼レフ」というのが、当たり前というかある意味常識でした。
ただ、ここまでミラーレス機が進化してくると、サーキットでのマシン撮影もミラーレス機で出来ないのか?と思う人も少なくないと思います。
そこで今回は、実際に私が撮影しているEマウント機での撮影のあれこれを参考までにまとめて見ましたので、是非参考にしていただけると幸いです。
ちなみに…
私はサーキット撮影当初の2013年からEVF機であるSONYのα55、α77、α77Ⅱを経験してきた者です。OVF機での撮影経験もありますが、基本的にはEVF機に慣れてきた人間なので、その点、OVFからの乗り換え組の方からすると、印象が異なる場合もあるかと思いますが、その点はご容赦下さい。
Eマウント機ならではの注意点
まず、初めにSONYのEマウント機ならではの注意点をいくつか紹介しておきます。
レンズとテレコン
今でこそだいぶん揃ってきたEマウントの望遠レンズ。
ちなみに、私がこれまで使ったところでのそれぞれのレンズの感想は、
・SEL70200G:これも手軽に使えるが、やはり200mmではなかなか厳しい
・SEL70300G:手軽に使えるのはいいが、三脚座が無いのが個人的には使いづらい。解像度は少し落ちる感じ。
・SEL70200GM:AF速度は100-400mmより少し落ちる。テレコン付けるとAF速度がガクンと落ちる(α6500使用時)
・SEL100400GM:AF最速、解像度も抜群。現状でサーキット最強レンズなのは間違いなし。
といったところでしょうか。
理想としては、やはり100-400mmのG Masterを手に入れたいところでしょうが、如何せん、値段がお高いんですよね。しかも、現時点では純正品しかないので、これ以外に選択肢が無いんです。ただ、私が100-400mmを使った限りでは、Aマウントの70-400mm G2なんかよりも全然解像度はいいです。なので、私が現状考える、サーキット撮り最強レンズは間違いなくコイツでしょう。
像面位相差AFと絞りとNDフィルター
Eマウント機でマシン撮影をする場合にまず覚えておかないといけないのは、この像面位相差AFと絞りの関係です。
意外と知らない人が多いようですが、Eマウント機で像面位相差AFを使用する場合、絞りの数値に制限がかかってしまいます。
具体的には、
*Eマウント機の像面位相差AFが作動するF値*
・F11以下:α9、α7III、α6500(取説P.40)、α6300(取説P.56)、α6000(取説P.52)、α5100)
・F8.0以下:α7RIII、α7RⅡ(取説P.115)、α7Ⅱ(取説P.105)、α7/α7R(取説P.106)
・F8.0未満:NEX-5T
なのです。
これが何に影響するのかというと、流し撮りをする場合、次第にシャッター速度を落としていく必要がありますが、天気が良い日ではISO感度を落としてもシャッター速度を落としきれないために、否応でも絞りを絞っていかざるを得なくなりますが、上記のF値よりも大きくなると、像面位相差AFが動きません。なので、気付いたらF13以上になっていて、「あれ?、AFが遅いぞ!?」ってことになります。
さらに、SEL100400GMに×1.4倍や×2倍のテレコンを使う人にとっては影響が大きくて、×1.4倍のテレコンを付けるとテレ端開放F8に、×2倍テレコンを付けるとテレ端開放F11になるので、テレコンを付けること自体で開放F値が上がってしまいます。α9やα6500系であれば問題ないのですが、α7系だとF8までになってしまうので、×2倍テレコンは使えないという話になってしまいます。
重要なNDフィルター
そうなってしまったときに、大切になってくるのがNDフィルターです。
私の場合は、ND4とND8のフィルターを持っていて、明るさの状況に応じてどちらを使うのかを調整をしています。このあたりは、使うレンズの開放F値に影響を受ける場合が大きいかもしれません。
実際、私も以前はND8のフィルターを使うことが多かったのですが、最近は100-400mmに×1.4テレコンを装着して撮影することが多いので、そうなるとそもそも開放F値がF8になるので、ND4でも十分使えることも多いです。
テレコンは使えるのか?
使えるレンズは限られますが、SEL70200GMとSEL100400GMについては、×1.4倍と×2倍のテレコンが使えます。
ただ、ここでの注意点は先程の像面位相差AFと絞りの関係のところです。
*FE 70-200mm F2.8 GM OSS(SEL70200GM)の場合*
・×1.4倍テレコン ⇒ 98-280mm F4 ⇒ 機種を選ばず像面位相差AFがOK
・×2.0倍テレコン ⇒ 140-400mm F5.6 ⇒ 機種を選ばず像面位相差AFがOK
*FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS(SEL100400GM)の場合*
・×1.4倍テレコン ⇒ 140-560mm F6.7-8 ⇒ 機種を選ばず像面位相差AFがOK
・×2.0倍テレコン ⇒ 200-800mm F9.5-11
⇒ α9・α7III、α6500/6300/600では像面位相差AFがOK、それ以外はAF×
そうなんです。ナナニッパレンズは元々が明るいので最近のEマウントボディであれば問題が無いのですが、100-400mmだと2倍テレコンを装着すると開放F値が8を超えてしまい、α7II/RII/SIIをはじめ最新のα7RIIIでもAFが使えないんですよね。ここは、そもそも論として要注意です。
また、テレコンを装着してのAF速度ですが、α6500×SEL100400GMの組み合わせの場合、
・SEL100400GMテレコン無し ⇒ 100点とすると…
・SEL100400GM×1.4倍テレコン ⇒ 90点。初めの食いつきが悪くなるけど、まあまあ使えるかなぁ…
・SEL100400GM×2倍テレコン ⇒ 70点。う~ん、なかなかツラい場面もあるけど…AF合ってるのかなぁ…
という印象です。やはり、テレコンの倍率を上げるに従って、なかなか苦しい印象でした。もしかしたら、AF最強機のα9との組み合わせだともう少し評価が変わるのかもしれませんが、α6500との組み合わせだとこんなもんです。特に、AFオンにしたときの初めの食いつきが悪くなる印象です。一度捕捉してしまうと案外おっっかけてくれるんですけどね。
なので、実用的なのは実質×1.4倍テレコンぐらいまでかなぁ…といった感じです。
像面位相差AFとISO感度
もう1つ、像面位相差AFに影響を与えるのがISO感度です。
α6500で4レース撮影して感じたのは、やはりISO感度が上がれば上がるほど、像面位相差AFが迷いやすくなるという点です。これは、ISO-3,200とかそんなレベルではなく、ISO-800やISO-1,600ぐらいでも体感できるレベルです。
なので、気をつけないと、先程のNDを付けっぱなしにしちゃっていると、AF的に不利になる可能性は十分あります。特に、ND8は結構な好天時じゃないと、ちょっと曇り空になると気付いたらISO感度があがって…というのは気をつけたいですね。
非Eマウントレンズ×マウントアダプターの注意点
そう考えたときに、Eマウント機で必ず登場をするのが、マウントアダプターです。
SONY純正品でいえば、LA-EA3というのがフルサイズ対応のAマウント⇒Eマウントに変換するアダプターで、SIGMAさんからはCanonのEFマウントをSONYのEマウントに変換するアダプターが販売されています。
以前の古い機種では、こういったマウントアダプターで撮影をする場合、像面位相差AFが使えないというのが課題としてあったのですが、APS-C機だとα6300以降の機種で、フルサイズ機だとα7II以降の機種で像面位相差AFが使えるようになりました。
ただし、実はここに大きな落とし穴があることを知っている人は意外と少ないんです。
実は、マウントアダプターを利用してコンティニュアスAF(AF-C)で連写をする場合、速い連写速度だとAFが追従しないという点です。(つまり、AFが1枚目で固定してしまう)
厳密にいえば、α9ではAF追従での最高10コマ/秒の高速連写が可能になりました。ただ、α7RIIやα6500/6300では連写時にAF追従しないというのが結構あります。これは、SONYとしてはLA-EA3装着時という表現をしていますが、おそらくSIGMAのMC-11も同様と思われます(事実、SIGMAもMC-11でのAF-Cは非対応とうたっていますし…)。
結構検索をするとMC-11でEマウント機にCanonレンズを装着して、連写が出来ました!という動画を目にしますが、連写出来たことに気を取られていて、よくよく見てみると、AFの緑の枠自体は追いかけているんだけど、絵としては1枚目のAFから固定のまま連写しているというのをよく目にします。
意外とこの点、伝わりきれていない面が結構ありますので注意をした方がいいと思います。
手ブレ補正は使えるのか?
このあたりの比較は、α6500×SEL100400GMでしかしていませんが、1/400sや1/300sといったそれなりのシャッター速度で撮影をする場合は、レンズの手ブレ補正をONにしていた方が、少し打率が上がる印象があります。ただ、いろいろやってみた感じだと、シチュエーションによっても結構打率が変わるようなので、シャッター速度が早めの場合に何枚か試しに撮影をしてチェックした感じでONにするかOFFにするか判断しているという感じです。
その一方で、私がよく撮影する1/160sあたりになると、手ブレ補正をONにすると一気に打率が下がります。だいたい、私のマシン撮影って、概ね打率が30~40%ぐらいの感じなのですが、手ブレ補正ONにすると10%は余裕で切ります。つまり、ほぼほぼ失敗作になるという感じです。なので、1/160sよりも遅いシャッター速度で撮影する場合は、まずOFFにして撮影しています。
まあ、実はこのあたりはAマウント機でα77II+TAMRON 150-600mmを撮影している時代から、ボディ内手ブレ補正はOFFで撮影を続けてきたので、今更手ブレ補正に頼ろうという発想は私は無いんですけどね。
EVFとライブビュー表示
ここが結構Eマウント機でサーキット撮影をするときのキモかもしません。
SONYが言う「ライブビュー表示」というのは、その瞬間をEVFに表示するという機能のこと。レフ機のユーザーの人からは、「そんなの当たり前じゃん!」という声もあるかもしれませんが、実はSONYはAマウント機時代からα55・α77・α77IIといったEVF搭載機があったのですが、いずれも撮った結果である「アフタービュー表示」でしかなく、動く被写体を狙うときに撮り始めはいいものの、連写しているとEVFで見えるものはアフタービューなのでどんどんズレていき、なかなか追えないというのが課題でした。
それが、α6300からこの「ライブビュー表示」という機能が搭載して、その時の映像がリアルタイムで表示され、追いやすくなりました。
一様、まとめて掲載をしておくと、
・α7RIII、α7III、α6500/6300:8コマ/秒以下の連写で対応
・α9:ブラックアウトフリー20コマ/秒対応
です。なので、実は、あまりこのライブビュー表示に対応している機種は多くありません。また、α6500 / 6300では、最高11コマ/秒の連写に対応していますが、11コマ/秒ではライブビューではなく、アフタービューになってしまうので、その点も連写設定は注意をする必要があります。
※ちなみに、Aマウントで対応しているのは、α99II(8コマ/秒以下の連写で対応)のみ。
個人的には、先にも述べたとおり、Aマウント機でサーキットデビューをして、α55・α77・α77IIというEVF機で撮影をしてきたのですが、さすがにずっとアフタービューで慣れていたため、α6500で撮影をするようになってからライブビュー表示になって、結構違和感満載でした。でも、今になってはライブビュー表示に慣れてきたことで、明らかにα77II時代よりも打率ががりました。特に、構図に限れば、明らかにマシンがはみ出たり、撮り逃したりというシチュエーションは格段に減りました。
実際の使用感
続いて、ここからは実際にサーキットで使ったときの感じを紹介をしていきたいと思います。
α6000×SEL70200G×S耐(2015.09)
まず私が一番はじめにテストをしたのは、2015年。α6000に70-200mm F4の組み合わせで狙いました。
なんで、70-200mm F4なの?って思うかもしれませんが、当時はまだこのレンズぐらいしかEマウントの望遠レンズが無かったんですよね。
しかも、この日はかなり雨が降る中で、本気での撮影が躊躇われるような天気だったため、急遽テスト撮影に切り換えたので、傘を挿しながら一脚を使わずに手持ちでの撮影で、それほど本気な撮影では無かったことは悪しからずです。

α6000+SEL70200G、APS-C 200mm、SS:1/125s、f/4、ISO-125

α6000+SEL70200G、APS-C 200mm、SS:1/250s、f/4、ISO-200

α6000+SEL70200G、APS-C 200mm、SS:1/100s、f/5.6、ISO-100
撮影をしたのは岡山国際サーキットのヘアピンでのフェンスかぶりつきだったのですが、ここはAPS-C 200mmで十分撮れるところなのですが、まずまず撮れちゃうという感じ。
AFに関しては、今回の場合は主に横移動がメインの場所なので、このシチュエーションでは問題はなし。むしろ、AFエリアの広さが頼もしいほど。追尾AFも食いつきいいし。
むしろ、気になったのはグリップ感で、当時Aマウント機であるα77IIをメイン機で撮影をしていたので、それに慣れているとグリップ不足からいささか撮影しにくさを感じました。
ただ、それでもα55やα77よりはいい絵が撮れるという感触は持ちました。
α6300×SEL70300G×Porsche CUP(2016.07)
次なるチャレンジは約1年後の2016年の夏。
これまでAFが速いとはいえ、望遠レンズが200mmまでしかなく、さすがにEマウントで撮るなんて…と思っていましたが、70-300mmが登場して、これならサーキットで使ってみてもいいかってレベルにはなり、試してみました。
ちなみに、この時はコンパクトなボディとは裏腹に一脚を使って撮影しました。というのが、当時の私がちょうど一脚での撮影にすっかり慣れてしまって、手持ちの流し撮りがイマイチになってきていたので、わざわざこのスタイルで撮ってみました。
まずはヘアピンでテスト
ここなら、300mmでもそこそこ撮れるし、前後の移動もあるから、AF追従性を見るには悪くないかな。
続いてパイパーのイン側で

α6300+SEL70300G、APS-C 185mm、SS:1/80s、f/6.3、ISO-100

α6300+SEL70300G、APS-C 183mm、SS:1/80s、f/6.3、ISO-100
で、肝心な撮影をした感想としては、
撮っている最中:ダメだわ
撮った直後:おおっ、意外と撮れてるじゃん
家で画像チェックするとき:やっぱりあんまり良くないかな?
初めに結論からいいますが、「あんまり良くない」というのは、α77Ⅱに比べてということ。やはり、何だかんだ言っても、Aマウント機のAF性能とホールド性の良さは、α6300といえども勝てないのかなぁという感じです。ただし、1世代前のα77やα55から比べると、α6300の方がいいようにも感じます。なので、α77Ⅱを経験したことのない人なら、「全然OKですけど…」ということもありそうです。
α6300×SEL70200GM+2倍テレコン×F3(2017.05)
ちょうどこの時間、F3の予選が2本あるということで、ちょっとしたチャレンジをしてみました。
この年の春に購入した70-200mm F2.8がテレコンに対応しているということで、2倍のテレコンをレンタルで借りることが出来たので、テレコン装着でサーキット撮影に対応出来るのか試してみることにしました。

α6300+SEL70200GM+×2 Telecon、APS-C 400mm、SS:1/400s、f/5.6、ISO-1000

α6300+SEL70200GM+×2 Telecon、APS-C 400mm、SS:1/400s、f/5.6、ISO-1000
2倍テレコンをつけるとテレ端が400mm F5.6になります。しかも、インナーフォーカスなのでズームの全長が変わりません。実はこれが結構良し悪しというか、慣れなのでしょうが、今までの150-600mmに慣れてくるとレンズが短すぎて逆に扱いづらいという不思議な感覚に陥ります。
肝心なAFですが、正直苦しいなぁという感想です。おそらく、SEL70200GMの性能と言うよりも2倍テレコンを装着した事によるAF速度の低下が酷く、この時の成功率としては10%以下まで低下してしまいました。なので、1.4倍テレコンはどうか分かりませんが、2倍テレコン×ナナニッパはちょっと厳しい感じがします。
α6500×SEL100400GM×SUPER GT(2017.08)
2017年夏、遂に真打ちのSEL100400GMを鈴鹿1000kmに投入しました。
私としては、もうこのレンズで撮れるのであれば、Aマウントはおさらばにしてしまいたい。そういう思いで、このレンズに手を出してしまいました。
まずは最終コーナー

α6500+SEL100400GM 、APS-C 400mm、SS:1/160s、f/8.0、ISO-100

α6500+SEL100400GM 、APS-C 400mm、SS:1/160s、f/8.0、ISO-100
う~ん、まあまずまずですが、そもそも明るい望遠レンズではないので、こういう2重フェンスのところでは、あまり評価しづらいのが正直なところ。LightroomでRAW現像時にかすみの除去をかけているので、ややコントラスト高めになっていますが、これ以上晴れちゃうとさすがに厳しいかも。

α6500+SEL100400GM×1.4倍テレコン 、APS-C 560mm、SS:1/160s、f/8.0、ISO-125

α6500+SEL100400GM×1.4倍テレコン 、APS-C 560mm、SS:1/160s、f/8.0、ISO-160
実は、過去にSEL70200GMにテレコンを付けたときの感触があまり良くなかったので心配していましたが、十分使える印象です。特に、ここの場合、F値が1段暗くなって開放F8になるよりも、560mmになってフェンスが目立たなくなったという方が結構使えます。2重フェンスでこれだけ撮れればOKでしょう。
AFもまあα6500でこれぐらい来ればいいでしょう。むしろ、α6500よりもα9との相性の方がSEL100400GMはいいという情報もあるで、今後、ボディの進化には注目ですね。あと、こういうシチュエーションになると、Aマウント機に搭載しているAFレンジを調整できるヤツがいいですね。気を抜くとフェンスにピントが行ってしまうので、それだけがちょっとストレスですね。
続いて2コーナーで

α6500+SEL100400GM×1.4倍テレコン、APS-C 462mm、S:1/60s、f/8、ISO-250【ND8】

α6500+SEL100400GM×1.4倍テレコン、APS-C 462mm、S:1/60s、f/8、ISO-125【ND8】
今回は1/60sぐらいまでしか落としませんでしたが、それでこれだけ撮れればOKじゃないでしょうか。
何だろうなぁ…これまでα6300に70-300mmや70-200mmなんかをつけて撮っていたときはあんまり印象が良くなくて、今回も正直”イチかバチか”でEマウントのみの機材で撮影に挑んだのですが、もうこれで十分じゃ無いかな。しかも、×1.4倍のテレコン使ってコレですからね。

α6500+SEL100400GM×2倍テレコン、APS-C 488mm、S:1/80s、f/11、ISO-800【ND8】

α6500+SEL100400GM×2倍テレコン、APS-C 488mm、S:1/80s、f/11、ISO-500【ND8】
そして、こちらが×2倍のテレコン装着時。ちょっとシャッター速度は落としていますが、いやいや十分撮れてますよ。
ただ、厳密なことを話しておくと、×2倍のテレコンを装着すると、明らかに×1.4倍のときよりも迷いが一気に増えます。特に、シャッターを半押しをした瞬間に一度ボケた絵が出た後にピントが合う…という感じで少しラグがあります。とはいっても、一度食いつくとそのあとは割と問題ないので、AF使えないよ!ってことは無いです。
この現象がα6500に由来するものなのかは分かりません。もしかしたら、α9だと比較的問題にならないのかもしれません。
あと、たまに盛大にピントを見失ってしまうことが「撮れないよ~!」ってのがあります。これは、たまに×1.4倍でも出るし、2コーナーに来てからの方が発生してきたので、もしかしたら、マシンのヘッドライトの影響もあるかもしれません。

α6500+SEL100400GM×2倍テレコン、APS-C 710mm、S:1/160s、f/11、ISO-160

α6500+SEL100400GM×2倍テレコン、APS-C 710mm、S:1/160s、f/11、ISO-200
このポジションって、過去に記事にも書いているとおり、以前の150-600mmをAPS-Cで撮影して35mm換算900mmでも、「もう少し望遠が欲しいなぁ…」と思っていた場所なんですよね。それが今回、×2倍のテレコンを装着して、APS-C 710mm(35mm換算1,065mm)ですからねぇ…。いやいや、それでこれだけ撮れれば十分でしょう。
ちなみに、手ブレ補正はOFFにしています。一様、MODE-2が流し撮り用の手ブレ補正とのことですが、明らかに手ブレ補正をOFFにしたときの方が撮れ率が格段に上がるので、今回は基本的に手ブレ補正は切っています。
α6500×SEL100400GM×SUPER FORMULA(2017.09)
秋の4連戦の2戦目は、オートポリスでのSF撮影です。
さすがにこれだけ撮影していると、この組み合わせにも慣れてきますね。

α6500+SEL100400GM+1.4倍テレコン、APS-C 403mm、ss:1/400s、f/8.0、ISO-125

α6500+SEL100400GM+1.4倍テレコン、APS-C 403mm、ss:1/400s、f/8.0、ISO-100
あえて、速いシャッター速度で撮影してみましたが、結構ゾクッとするぐらいいい写りをしてくれています。正直、Aマウントの70-400mm Gを使っているときは、「微妙に描写が甘いのかなぁ…」と思う場面がちょくちょくありましたが、この100-400mmでこういう絵が撮れてくれているのを見ると、「ダテにG Masterレンズじゃないんだなぁ…」と感じさせてくれます。
ブリッジ手前

α6500+SEL100400GM+1.4倍テレコン、APS-C 433mm、ss:1/400s、f/8.0、ISO-200

α6500+SEL100400GM+1.4倍テレコン、APS-C 433mm、ss:1/400s、f/8.0、ISO-200
いやいや、いいですねぇ。本当はもうちょっと背後のマシンと絡めて撮りたかったところもありますが、「ここまでバッチリ来るか…」と思うぐらい、綺麗な描写もしてくれてます。SFの速さでこれぐらい撮れていることを考えると、もうα6500+SEL100400GMの組み合わせで文句なしなんでしょうね。
なので、このオートポリス戦でサーキット撮影も完全にEマウントで行こうという決心をしましたね。
α6500×SEL100400GM×スーパーバイク(2017.09)
さすがに2輪となるともう少し望遠が必要になる…ということで、あえて100-400mm GMに2倍テレコンで挑みます。

α6500+SEL100400GM+2.0倍テレコン、APS-C 800mm、ss:1/320s、f/11、ISO-800

α6500+SEL100400GM+2.0倍テレコン、APS-C 800mm、ss:1/320s、f/11、ISO-320
う~ん、やっぱり2倍テレコンを装着すると、α6500だとガクンとAF速度と精度が落ちる感じです。
マイクナイト

α6500+SEL100400GM+2.0倍テレコン【MF】、APS-C 678mm、ss:1/320s、f/11、ISO-200

α6500+SEL100400GM+2.0倍テレコン【MF】、APS-C 666mm、ss:1/500s、f/11、ISO-200
2輪をマイクナイトコーナーでAFというのは、あまりにも追従性能的に無理だったこともあり、あえてMFで狙ってます。普段置きピンなんてしないんですけど、案外撮れちゃうもんですね。
1.4倍テレコンで狙ってみる

α6500+SEL100400GM+1.4倍テレコン、APS-C 560mm、ss:1/320s、f/8、ISO-320

α6500+SEL100400GM+1.4倍テレコン、APS-C 560mm、ss:1/320s、f/8、ISO-400
1.4倍だとAFで十分狙えますが、やっぱり画角的にもうちょっと欲しい感じはしますね。
これが、α9とかを使うと、もうちょっと2倍テレコンでも使える感じになるのかな?。試してみたい気はしますね。
α6500×SEL100400GM×S耐(2017.10)
秋の4連戦最後はS耐。正直、この日は天候が悪く、撮影すること自体もなかなか大変な日でした。

α6500+SEL100400GM+1.4倍テレコン、APS-C 483mm、ss:1/125s、f/8.0、ISO-160

α6500+SEL100400GM+1.4倍テレコン、APS-C 483mm、ss:1/125s、f/8.0、ISO-125
写真を見ていただいたら分かる通り、実はこの時間が一番路面の水量は多い感じで、かなりしぶきが多く上がってました。なので、マシンが連続で走ってきたときには、ウォータースクリーンでとても撮影出来る感じではなく、それぞれ集団で走っているマシンの先頭を主に狙っていたという感じでした。

α6500+SEL100400GM+1.4倍テレコン、APS-C 367mm、ss:1/100s、f/8.0、ISO-160

α6500+SEL100400GM+1.4倍テレコン、APS-C 367mm、ss:1/100s、f/8.0、ISO-160
あえてあまり無理はせず、ややワイド気味に狙いました。それにしても、SSが1/100sでマイクナイトで撮れると気分がいいもんです。
そもそも、S耐ってそれほど車速が早いわけでは無いので案外撮影しやすいのですが、十分1.4倍テレコンで追える印象。
最終コーナーへ

α6500+SEL100400GM+1.4倍テレコン、APS-C 441mm、ss:1/40s、f/8.0、ISO-160

α6500+SEL100400GM+1.4倍テレコン、APS-C 407mm、ss:1/40s、f/8.0、ISO-100
Gr.2のところでも書いたとおり、ウェットコンディションということで最終コーナーのラインがアウト側になっているマシンが結構あったこともあり、構図的には少しいまいちな感じもありました。ただ、それでもシャッター速度が1/40sというスローシャッターで撮れたってのが嬉しいですよね。