My Photo管理を紹介(2013.01.06)

(2014.03.09追記)

 こうも撮影する写真の枚数が増えてくると、その管理もいろいろと問題になってきます。そこで今回は、実際に私がどのようなソフトなどを使いながら、どのようにデータ管理をしているのかをご紹介します。

年々増えるファイル容量…

 このグラフは、私がデジカメを購入した2002年3月から2012年末までの、年間撮影枚数の推移。学生時代に研修等々の関係で一時的に枚数が増えていますが、さらにここ5年は、業務の関係でいろいろと現場で撮影することが多くなっています。ただ、それらはだいたい3,000枚程度であり、2011年・2012年とどんどん増えている分は、仕事以外の写真撮影が増えている証拠ですね。

 そりゃそうですよね。撮りに行ったら最低でも100枚~200枚ぐらいは撮影する上に、結婚式となると300~500枚近くなりますからね。

 さらに、こちらが枚数ではなく容量の推移。写真1枚あたりの容量は、学生時代は小さな画素数に落として撮影していましたが、最近はカメラの画素数が増えていることと、フル画素で撮影するようになってきたので、どんどん1枚あたりの容量が増えています。

 そんなこともあり、単純にJPEGデータの容量だけでも、25GBに及んでいる一方で、RAWデータだけでも50GBもあり、合わせると75GBというとんでもない数字になっています。今後、RX100を買って、普段取りでもRAW撮影をし始めたら…と考えると、2013年は100GB越えもありえそうです。

まずは流れを紹介

①取り込み

 カメラからPCにデータを取り込みます。最近では取り込みソフトなどもありますが、あまり自動化しすぎるとどうなっているのかがよく分からなくなるので、私は手動でやっています

 私の場合は、いきなり保存フォルダに投げ込むのではなく、取り込み用の仮フォルダを定位置に決めていて、そこに一度コピーしてしまいます。昔は、移動をしていましたが、ファイル紛失等のリカバリーとして、基本的には移動はせずにコピーで対応し、カード容量を見ながら随時古いものを消していくという方法を私はとっています。

 なので、この作業が簡単にできるように、SendToフォルダにショートカットを貼って、右クリックからの「送る」で簡単にコピーが出来るようにしています。以後に出てくるファイルのいくつかも、この「送る」に登録しておき、簡単にソフト起動できるようにしています。

②JPEGファイルの無劣化回転-AZURE

 結構昔は気にしていたのですが、実はここ最近は、この回転問題はあまり気にしていませんでした。

 というのも、最近のカメラは、重力センサーを搭載してきたことにより、Exifデータの中に回転方向のデータが組み込まれるようになり、また、その写真ビュアーの方も、Exifデータを読み取って自動で回転させて表示することで、何も気にせずに写真を見ることができていたからです。

 しかし、SNSへの投稿や、タブレット端末・スマホへのデータ転送、他のソフトウェアの貼り付け等々をやっていると、時々、「あれ?、回転してないじゃん!」というのが出てくるようになりました。一方でビュアーソフトで安易に回転して上書き保存をしてしまうと、劣化してしまう可能性があるので、この処理については、無劣化回転をさせる必要があります。

 そこで私が使っているのが、AZURE automaticというソフトです。

AZURE automaticのダウンロード(無料・Vector)はこちら

 このソフトの便利なのは、自動ってことですよね。つまり、Exifデータを読み取って、縦撮影したものだけを回転してくれるというソフトです。

 ただし、いくつか注意しないといけないところがあります。1つは、「サムネイル画像の横回転を許す」にチェックを入れることです。私もつい最近まで知らなかったのですが、JPEGファイルって、実は本来の写真データとは別にサムネイル画像を同一データ内に格納する形になっています。なので、ここにチェックを入れないと、本来の写真データは回転しているのに、サムネイル画像は回転しておらず、写真ビュアー上で「あれ?、回転していない?」と思って安易に回転させると、さらに本来の写真データが回転してしまって…ということで妙なドツボにハマってしまいます。しかも、このデータの修正が実に面倒なので、気をつけていただきたいと思います。

 あと、もう1つは、Windows7の仕様なのか、私のPCが悪いのか分かりませんが、「保存方法」で上書き保存をしても、Windowsのエクスプローラ上のサムネイルが回転しないことなんです。理由が分からないのですが、そのために、わざわざ「resultフォルダに保存します」を選択していて、そのために「回転しない画像も処理を行う」で、すべてのJPEGファイルをresultフォルダに送るようにしています。

 また、Exifデータも完璧ではなく、どうしてもカメラが「縦なの?、横なの?」と判断できないときは、上手く回転できていないこともあります、そういったときは自動処理版ではないazureを使って、任意に回転させます。

 結構、この回転関係の問題は難しい上にタチが悪いので、こちらのページを参考にしてみてください。いい勉強になると思います。

AZUREのダウンロード(無料・Vector)はこちら

③リネーム処理ーRexifer

 このあと、リネーム処理をしていきます。実は、一眼レフを買うまでは、このリネーム処理は全くせずにきていました。しかし、コンデジと一眼レフを併用するようになってから、

 ・ファイル名が重なることがたまにあること
 ・ファイル名がバラバラなので、時系列で見ることが出来ない
 ・どのファイルが、どのカメラで撮ったのかが分からない

 という問題が発生してきたために、リネーム処理を行うようになりました。

 リネーム処理にはいろんなソフトがありますが、私はRexiferというソフトを使っています。このソフトは、結構リネーム候補の設定が多用でしかも簡単なことと、JPEGデータだけではなく、RAWデータのリネームもできるので重宝しています。

Rexiferのダウンロード(無料・Vector)はこちら

 で、私の場合は、

 <y4>-<m2>-<d2>_<H2><M2><S2>-<FN>_<MOD>

 という設定を使っています。これ、具体的に言うと、

 こういう意味になります。当初は、撮影日+元ファイル名+型番だけでやっていたのですが、2台体制が当たり前になってくると、同じ撮影日で一眼で撮影→コンデジで撮影→一眼で撮影なんてことが発生してきて、ファイルがゴチャゴチャになったので、あえて秒まで含む撮影時間も付け加えました。もちろん、そのあたりは個人の好みなので、好きにしてもらったらいいと思います。

 意外とカメラの型番を入れておくのはいいと思います。私の場合、2台体制ということもありますが、最近はスマホなんかで撮ることも多いと思いますし、写真データを貰うこともあると思います。そういう整理にも重宝しますので、オススメです。

 あと、このソフトの隠れ機能としていいのは、撮影日時と作成日時を同期させてくれるということです。実は流れの①で、私の場合は写真データをPCにコピーするのですが、そうなると作成日時がコピーした日時になってしまうんですよね。最近のソフトは、きちんと撮影日時と作成日時を別で考えてくれるのでいいのですが、ソフトによっては撮影日時を優先するソフトもあります。そういった時に、このソフトでリネームしてやると、リネーム時に同時に撮影日時を元に作成日時も書き換えてくれるので便利です。

④GPSデータの補正-Picasa or Lightroom

 ここで次に、GPSデータの補正をします。

 私が持っているカメラとしては、α55にしてもHX5VにしてもGPS搭載なので、ExifデータにGPSデータも自動で書き込まれます。ただし、電源投入からすぐに撮影を始めてしまったりすると、結構GPSデータが違っていることが多々あります。特に室内撮影だと、まずGPSが測位しないですし。しかも、2013年にはRX100を投入しましたが、こちらはGPS非搭載。ということもあり、最近では基本的にはGPSデータは付与しないようにして、あとで付与する形にしています。

 GPS補正については、ソフトとしては以前はPicasaを使っていました。ちょっと1枚だけをログデータを付与するぐらいなら、これをよく使います。

 ただ、最近ではLightroomを使うことが多いです。これは、こちらの『スマホのGPSログ記録からExifに書き込む』を呼んで頂ければと思いますが、2013年の中頃以降からは、ガッツリと撮影するときはスマホでGPSログを取っておいて、それを元に写真データにGPSログを付与するというやり方をしています。

 その場合に、以前はフリーソフトを使用していましたが、こちらだとRAWデータに対応していないなどの問題もありました。それに対して、実はLightroomでもGPSログ入力に対応していたことに気づき、最近ではこちらを使うようになりました。さらには、マップに任意のエリア設定も可能なので、付与作業も簡単になったほか、RAWデータにも対応していますし、何よりマップが広いです。なので、最近ではもっぱらLightroomです。

⑤リサイズ処理-リサイズ超簡単!Pro

 実は、数ヶ月前まではこの処理まででしたが、最近はこのあとリサイズ処理をします。

 といっても、もちろん、元の画像ファイルをリサイズするのではなく、GALAXY Note行きとiPad行きのJPEGファイルをリサイズします。

 元々、iPadにはEye-Fiで飛ばしたりしていましたが、フォルダ管理ができないことや、消すことさえ難儀だということ。そして、GALAXY Noteが写真ビュアーとして結構重宝することもあり、それ用にリサイズファイルを管理するようになりました。

 リサイズ処理ソフトも結構たくさんありますが、私はこのリサイズ超簡単!Proを使っています。

リサイズ超簡単!Proのダウンロード(無料・Vector)はこちら

 このソフトのいいところは、まず長辺サイズ優先というサイズ設定が可能で、横写真だろうが縦写真だろうが、とにかく長辺側をいくつにするという設定ができます。さらに、リサイズ後に、そのファイルがリサイズ済みであること示すために、末尾文字を付加で_Rを付けるようにしています。

 たまに、動作が怪しい時がありますが、もう1回処理すれば大概OKなので問題なく使っています。

⑥指定フォルダに保存

 元データについては、⑤の処理を飛ばしてになりますが、写真用の指定フォルダに保存していきます。

 私のフォルダ管理は、基本月ごとに行っています。普通は、年→月で保存をするのでしょうが、私の場合は、メインコンデジに分けて、その中に「コンデジフォルダ→年→月」という流れでやっています。今では、コンデジ複数台+一眼+スマホとなっていて、初めて、カメラごとに分けていたこともありましたが、私としては、カメラ名よりもその時期に撮影した写真が1つのフォルダにまとまってあった方がいいので、最近はこうなっています。なので、今ではコンデジフォルダを作成する意味があまりなくなっていますが、どの時期がどのコンデジがメインだったかをザックリ分けるために、いまだにこの方法をしています。

 また、その中をあえて細かく整理することは最近はしなくなりました。というか、実際してる余裕がないので。ただ、一眼を片手に撮影に行ったときとか、何かしらイベントなんかがあって、明らかに撮影枚数が多いときは、仕方なくそれ用にフォルダを作っています。

 あと、最近のデジカメの場合は、動画を扱うことも多くなっていると思います。ただ、そうかといって多い訳でも無いので、私の場合は写真とは別に「Movie」というフォルダを作成して、その中に年単位でフォルダ分けをしております。

 また、最近はRAWファイル(SONYだとARWファイル)の取扱いもありますが、これもJPEGファイルとは別扱いをしています。これはなぜかというと、Picasaなどのビュアーソフトを使っていると、任意のフォルダ指定することになります。そうなると、JPEGファイルとRAWファイルが同じフォルダー内にあると、重いRAWファイルがあるということで、動作が重くなってしまいます。そのため、RAWファイルを分けて保存しています。こうすることで、逆にRAW現像をするLightroomでは、RAWファイルのフォルダを指定することができるので重宝します。

 あとは、地味にどうするか悩むのが、他人からもらった写真データです。別に何も悩まずに、同じようにファイル管理をしてもいいのでしょうが、私の場合は、一様、自分のカメラで撮影したものと、他人からもらったものを分けて管理しています。スマホ上では同じ扱いをしていますが、PC内での管理はそうしています。ただ、リネームの規則性は同一なので、カメラの機種名とかを見れば分かるんですけどね…。

バックアップは必ずしましょう

 実は私、大学進学の時に買って貰ったノートPCが、数ヶ月でハードディスクがクラッシュしたという経験を持っています。

 その当時は、まだデジカメも持っていなかったし、そんなにデータも無かったので大きな実害はなかったのですが、それ以来、外付HDDを買ったりもしてバックアップは普段から取るようにしています。

 で、私の場合は、短期バックアップと長期バックアップを用意していて、

 ①通常データを管理するPC上のHDD(Dドライブ→ライブラリ登録)
 ②毎日定時には常設外付HDDにコピーされるバックアップHDD
 ③毎月、バックアップ作業の時だけ接続してコピーする専用HDD

 の3つが働いています。基本は、①と②のいずれかが常時ですので、その2つで大丈夫な気もしますが、さらに③のHDDにも毎月コピーしています。さらに、先にも述べたとおり、各メモリーカードには数ヶ月分のデータは念のため残っているので、短期的には4重のバックアップ体制を取っています。

 できれば、DVD-RやBD-Rなどのメディアにも保存したいのですが、この一年がいろいろとデータ問題なんかもあったので、もう少し落ち着いてきたら、メディアバックアップもしておきたいと思います。

便利なソフトいろいろ

Picasa

 先程も登場したソフトですが、本来は写真ビュアーソフトとして使っています

 このソフトのいいところは、ビュアーとしての機能はもちろんですが、簡単な加工ならコイツで大概は出来てしまうということですね。個人的には、このソフトを使って4:3や16:9の切り抜きをするというのは、定番化しつつあります。

Picasaのダウンロード(無料)はこちら

IrfanView

 このソフトは、もう私が学生時代から10年以上使っているソフトです。ビュアーとしての機能も無くはないですが、私としては、画像ファイル(JPEGだけではなく、GIFやビットマップも)を開くときは、このソフトが起動するように設定しています。

 このソフトのいいところは、何よりも軽くで動作がサクサク動くこと。で、リサイズや切り抜きなんかも出来るので、ちょっと何かしたいと言うときには便利なソフトです。さらに、このソフトでスキャナ取り込みも可能なのもいいです。

IrfanViewのダウンロード(無料・Vector)はこちら

F6 Exif

 こいつは、Exifデータを直接編集したりするソフト。先の回転ファイルの問題の時には、このソフトにお世話になりました。

 単純に回転してないだけなら可愛いモノなのですが、写真データは回転が完了しているのに、Exifデータは「回転してよね」なんてままになっていて、ビュアーで見ると回転しているという、もう頭が混乱しそうな時があります。そういう時は、コイツで、Exifの回転データの部分を直接編集することが可能です。

 また、これも先にも言いましたが、写真データは正しいのに、サムネイル画像が回転していないなんてことがある場合は、このソフトを使って、写真データを元にサムネイル画像を再設定するということも可能です。

 このソフトのもう1つ嬉しい機能は、ExifデータのCSV出力です。単にExifデータを見るだけなら、次に紹介するPhotoStageProの方がオススメですが、私がこれまで2回ほど結婚式・披露宴のExifデータ集計をレポートしているとおり、Exifデータの集計をエクセルなんかで統計処理をしたいという時は、こちらの方が便利です。

 具体的には起動後、ツール>CSV出力で、任意のフォルダを設定して作成ボタンをクリックするだけです。あとは、CSVで出力されるので、Excelで集計が簡単にできます。

 正直、使い勝手がいいソフトではないですが、ここまで細かく設定できるソフトもないので、使っています。が、あんまりお世話にはなりたくないですね…。

F6 Exifのダウンロード(無料)はこちら

PhotoStagePro

 このソフトは、ビュアーでもありますが、どちらかというとExifデータの一覧ソフトといった感じです。本当は、この一覧画面から編集なんかができたらいいんですが、できなんですよね。ただ、ちょっとしたExifデータをざ~っと見たいというときにはいいと思います。

PhotoStageProのダウンロード(無料・Vector)はこちら

ついでにこんなソフトも紹介

EV値計算 Ver1.00

 非常にシンプルなソフトですが、ISO感度・絞り(F値)・シャッタースピードを選んだら、EV値が出てきます。なので、単純に撮影した写真のEV値を見るのは簡単です。また、このEV値を見ていくと、何段分といった計算も簡単にできますし、元のEV値を覚えておけば、どの数字をどれだけ変えたら…ということも結構直感的に出来るので、私は好きですね。

EV値計算 Ver1.00のダウンロード(無料)はこちら

EVcal

 こちらもEV値を計算するソフトですが、もう少しポジティブです。というのも、左側でISO感度・シャッタースピード・絞り値を入れて、「EV値を計算する」を押すとEV値が計算されるとともに、右側に同じ条件の数値が出ます。

 この条件で、例えば「絞り値」がF3.5にしたら、シャッタースピードはどれぐらいになるのかな?という計算が、右側の「絞り値を計算する」の右側に3.5と打ち込み、「シャッター速度計算」を押すとシャッター速度が計算できるという訳です。キッチリとした数字を出すのはこっちがいいかと思います。

EV計算のダウンロード(無料・Vector)はこちら