Lowepro ストリームラインスリング レビュー
(2015.01.02)

 そもそもは、HPにアップする予定も無かったのですが、思っていた以上にいい商品だったということと、正月ちょっと暇なので、あえて商品レビューをしてみました。意外とカメラバッグのレビューって無いから貴重ですからね。

どうして、購入することになったのか?

 実は1ヶ月前に購入した1ヶ月ちょっと前にも同じようなレビューを記載しましたが、あれは完全なカメラバッグ。今回は、どちらかというと普段使いのボディバッグです。お間違えなく。

左がこれまで普段使いで使っていたボディバッグ。右が今回購入した新しいバッグ

 以前は、特別決めたバッグを持ち歩くなんてことは無かったのですが、ここ数年はボディバッグというものを手に入れて、それで仕事に出勤するときも、仕事中に現場に出るときも、はたまた休日に買物に行ったりするときも、だいたいそのボディバッグを持って出かけていました。

 ただ、以前のものは、決してサイズとしては大きくなく、タブレットとしてはNexus7でちょうどぐらいで、iPadは入らない。これに財布とRX100とモバイルバッテリーなんかを入れたら、それだけでパンパンでした。なので、ちょっと前から「もうちょっと荷物の入るバッグがいいなぁ」と思っていました。

 で、当初は普通のボディバッグとして探していたのですが、昨年12月にひょんなことからNEX-5Tを購入してしまって、そのまま家に置いておくにはもったいないので、是非ともNEX-5Tを持ち出したい。しかし、わざわざそれ用のケースに入れてしまっては、出し入れが面倒になって結局使わない。どうしたものか…と悩んでいたところに色々探した中で、このボディバッグを見つけたのです。

 実はその時に、左の同じLoweproストリームラインのショルダーバッグも検討しました。こちらも同じようにミラーレスカメラ+交換レンズ1本が入る設計にはなっているのですが、このバッグは、見るからに厚みが無く、カメラを入れたら妙に太いバッグになってしまうんじゃないか?という心配があったので、こちらは候補から除外することにしました。

カメラバッグの延長線上のボディバッグ

 このバッグは、パッと見はカメラバッグに見えないところが何よりも一番いいですよね。なのに、収納力は結構あります。上部にフックに引っかけることができるように輪があるのが、何気に便利です。

 ただ、ちょっと残念なのが、カバンそのものがやや後ろ側に傾斜した形状になっていることです。これ、背負ったときには負担がかかりにくくていいのかもしれませんが、机の上に置いたりするときに、自立はなかなか難しいです。特にメイン部分にいろいろと荷物を入れてしまうと、ちょっと厳しいですね。

 そして、注目の収納部分は全部で4つあります。

①カメラ収納部

 このバッグの大きな特徴ですよね。いわゆる速写系のカメラバッグに搭載されている横からの出し入れが可能です。

②メイン収納部

 一番大きな収納部分です。買って気付いたことがあるので、ちょっと注意が必要です。

③背面部

 実は結構大きなモノまで入ってしまいます。

④小物収納部

 メイン収納部の外側にあるちょっとした小物を入れるスペース。

完成度の高いカメラ収納部

 やはり、普通のボディバッグとの違いは、専用のカメラ収納部があることです。

 このカメラ収納部分と背面部は、肌触りが良く、保護性のある素材を使っているので安心して、カメラを入れることが可能です。

 カメラ収納部分の奥行きは約15cm程度、横幅も2区画を合わせて約15cm程度、そこに高さが約8cm程度あります。なので、幅約12cm、高さ約6cmのNEX-5Tがピッタリのサイズです。そして、もう1区画には10-18mm F4の広角レンズも入れることが出来ます。

 ただ、普段はこのように、レンズ部分を区画に突っ込むような形で、画面を手前に向けた状態で収納していることがほとんどです。このメリットは次ですよね。

 これ、写真を見ても違いがよく分からないと思いますが、実はNEX-5Tに10-18mm F4をレンズフードを前側に付けた状態入れています。この状態でも十分入るんです。これなら、普段でも気軽に広角撮影ができますよね。

 さすがに、この収納部分に入れることが出来るのは、小型ミラーレス機までではないでしょうか。試しにα55を見てみましたが無理でした。もしかしたら、α7系のようなEVFがあるやつも厳しいかもな。ただ、SONY Eマウント APS-C機の方は、たぶんドンピシャだと思います。

メイン収納部はちょっと気をつけた方が良い

 実は購入してから気付いたのが、このメイン収納部分のちょっとした注意点でした。というのも、このバッグのカメラ収納部はバッグの下部全部を使っているのではないということです。

 たぶん、左のイラストを見た方が分かりやすいと思うのですが、カメラ収納部分はバッグの2/3ぐらいしか使っておらず、残りはメイン収納部と連動している形になっています。つまり、メイン収納部は深い穴があるような形状になっているということです。このことは、実際に購入して実物を見るまでは全く分かりませんでした。

 ちなみに、さらに注意点がもう2つあって、1つ目は、カメラ収納部はメイン収納部に対して、背面側は縫い付けられている一方で、前面側は縫い付けられていないということです。これもちょっと分かりにくいかもしれませんが、メイン収納部の中にカメラ収納部が出っ張っているが、前面側は仕切られているだけで、ここにちょっとした隙間が出来ている状態です。

 ここに、大物が落ち込むことは無いですが、薄いモノとかは歩いていたりすると、この隙間に落ちて、取り出すときに結構深くまで手を入れて取り出す必要があります。

写真が上手く撮れないが、メイン収納部にカメラ収納部が出っ張っていて、
その奥にはさらに深い穴のような形状になっている。しかも、前面側にも隙間がある。

 さらにこのことによって、カメラ収納部の内側にあるメッシュの収納部分が実はちょっとしたポケットどころか、一番下まであるかなり深いポケットになっているということです。

 

 私も、気付いていないうちは、ここに名刺入れを入れていたのですが、取り出すときにかなり深くに落ち込んでいて、それはそれは驚きました。なので、ちょっとこのメッシュ収納部分は使い勝手がいいような悪いような…でも、ここからカギを取付けられるヒモが出てくるので、落としたくない鍵類はここでもいいかも。

意外と大きい背面部

 そして、3つ目の収納部の背面部。私は普段、ここにNexus7を入れていますが、この部分、結構大きいんですよ。

 上の写真がiPad 2を入れてみたときの状態。実は入口のファスナー部分はちょっと狭めで、iPad 2がちょうどピッタリなぐらいの大きさ。ただ、これを中に入れてしまえば、下まで入り込むと結構余裕があります。

 なので、ちょっと無理をして試してみたのが右の写真です。これは、手元にあったA4サイズのカタログを入れてみたところなのですが、入れにくいものの、なんとか無理をして入れたら、ギリギリ上部がちょっと閉まらない…というぐらいの感じです。これが、問題なく入っていたら、マジで最高のバッグだったんだけどなぁ…まぁ、個人的にはそんなに書類を持ち歩くことは無いので、たまにちょっとした資料か何かを渡されたときに、折りたためばサッと収納できるというのにはちょうどいいかもしれません。

普段使いにバッチリなカメラバッグ兼ボディバッグ

 私の場合は、このバッグでちょっとしたお出かけには対応していく形なので、もうこの上ないバッチリ感です。何より、ミラーレスカメラが気軽に取り出し収納が出来て…というのがいいですよね。その点は、カメラバッグ独特の横からアクセスする形が、バッグを降ろさずにすぐカメラが出せるので、やっぱりいいですよね。

 もし、ミラーレスカメラを買ったんだけど、あんまりカメラバッグっぽいのはイヤだなぁという人にもいいと思います。メイン収納部分も結構容量があるので、望遠系のレンズも十分入れることはできます。

 前回のスリングショットに続いて、良い買物をした実感があります。