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My Photo管理とバックアップ体制2016(2016.01.02)
実は同じような記事を約3年ほど前に掲載したことがあるのですが、あれから時間が経過して、サーキットに足を運ぶ回数も爆発的に増加し、それに伴って写真の枚数も容量も桁違いに増えてきてしまいました。元々、写真の管理はしっかりしていると自負している私ですが、それでも容量やファイル数には勝てません。
そこで今回は、2016年冬の私が実際にどのようなソフトなどを使いながら、どのようにデータ管理をしているのかをご紹介します。
そもそもの撮影スタイル
ファイル管理の話をする前に、私の撮影スタイルを簡単に紹介しておきます。
撮影について
私の写真撮影については、プライベートと仕事の2パターンです。
プライベートについては、こちらのサイトで紹介している通り。最近は機材も揃ってきて、複数のカメラを駆使して撮影することも増えてきました。
一方、私の場合、仕事でも現場であれこれ写真を撮ります。これだけでも、結構な枚数になります。
撮影モード
サーキットや本気で撮影に出かける時は、RAWのみで撮影しています。
なぜ、JPEGではなくRAWで撮影するのかということ、撮影するときは、できるだけ撮影に集中をしたいので、細かい明るさやホワイトバランスを後で調整をしたいので、カメラ購入頃からそうしています。
一方、以前はJPEG+RAWで撮影していましたが、最近はRAWのみがもっぱらです。なぜかというと、JPEGを残したところで、あとでRAW現像をするので、データのダブリが出てくるし、それによって容量も食います。なので、最近はRAWのみで割りきっています。その方が、SDカード容量の節約にもなるしな。
一方、仕事で撮影する場合は、RAW現像までするというのは、結構希なので、RX100m3で撮影するのに、JPEG+RAWで撮影しています。
スマホとカメラの時計同期
仕事などの時はそんなに気にしていませんが、本気で撮影するときは、この時計合わせが重要です。
なぜかというと、撮影に出かけたときは、あとでGPSデータを付与出来るように、スマホでGPSログを取るようにしています。その時、スマホとカメラの時計を合わせておかないと、歩いている途中の撮影なんかだと、GPSデータがズレることが発生してしまいます。さらには、カメラを複数台で撮影する場合も、両者の時間をきちんと合わせておかないと、リネームをして時系列で並べたときに、写真がチグハグしてしまうことがあるので、毎度、本気撮影をするときの朝の儀式の1つともいえます。
SDカード
私が使っているSDカードは、Transcendの128GBや64GBのカードを使っています。余程のことが無い限り、128GB1枚あれば足りないことは最近は無いですが、遠征でサーキット撮影をしたりすると、以前は夜な夜なデータコピーをして…という作業をしていましたが、最近はそういった作業もしなくて良くなりました。
カードの種類としては、もっと高価なカードもありますが、コストパフォーマンスと性能で、最近はほとんどTranscendを買っています。
①取り込み
このあたりは以前から変わりません。カメラからPCにデータを取り込みます。個人的に、取り込みソフトは嫌いなので、私は手動でやっています。
私の場合は、いきなり保存フォルダに投げ込むのではなく、取り込み用の仮フォルダを定位置に決めていて、そこに一度コピーしてしまいます。ファイル紛失等のリカバリーとして、基本的には移動はせずにコピーで対応し、カード容量を見ながら随時古いものを消していくという方法を私はとっています。
ただ、ここで忘れてはいけないのが、どうやって取り込むかってこと。もちろん、カードリーダーを使うのですが、できるだけ速度が早いものを選びましょう。
以前は、PCに搭載されていたカードリーダーで読み込みしていました。ただ、実は中身としては、USB3.0非対応だったことで、あまり速くなかったんです。しかも、接触不良がちょくちょく起き始め、しかも、ほぼSDカードしか使わないのに、他のCFやSmartMediaなんかがいつもリムーバブルディスクで表示されるのが嫌でした。
なので、2015年春に、カードリーダーごと外し、そこにUSB3.0×5つのハブを付けて、そこにシンプルなUSB3.0対応のSDカードリーダーを使っています。場所も取らず、シンプルなので、非常に気に入っています。
写真を本気で撮って、数GB単位の容量になったときに、この時間って結構バカにならないので、カードリーダーって地味に大切です。もちろん、カードの性能も影響するので、両者のバランスが大切です。
②JPEGファイルの無劣化回転-AZURE
続いて、JPEGファイルを無劣化回転させます。そもそも最近は、サーキットや本気で撮影しに出かけるときは、RAW現像するので、あまり関係が無い(RAW現像時に直るので)のですが、仕事用の写真なんかはこの作業が必要です。
そもそも、最近は気にしないでもいいような感じはありますが、たまにSNSへの投稿や、タブレット端末・スマホへのデータ転送、他のソフトウェアの貼り付け等々をやっていると、時々、「あれ?、回転してないじゃん!」というのが出てときがあるので、ここ数年は気にしてやるようにしています。
そこで私が使っているのが、AZURE automaticというソフトです。
AZURE automaticのダウンロード(無料・Vector)はこちら
このソフトの便利なのは、自動ってこと。Exifデータを読み取って、縦撮影したものだけを回転してくれます。
ただし、いくつか注意しないといけないところがあります。1つは、「サムネイル画像の横回転を許す」にチェックを入れることです。私もつい最近まで知らなかったのですが、JPEGファイルって、実は本来の写真データとは別にサムネイル画像を同一データ内に格納する形になっています。なので、ここにチェックを入れないと、本来の写真データは回転しているのに、サムネイル画像は回転しておらず、写真ビュアー上で「あれ?、回転していない?」と思って安易に回転させると、さらに本来の写真データが回転してしまって…ということで妙なドツボにハマってしまいます。しかも、このデータの修正が実に面倒なので、気をつけていただきたいと思います。
また、Exifデータも完璧ではなく、どうしてもカメラが「縦なの?、横なの?」と判断できないときは、上手く回転できていないこともあります、そういったときは自動処理版ではないazureを使って、任意に回転させます。
結構、この回転関係の問題は難しい上にタチが悪いので、こちらのページを参考にしてみてください。いい勉強になると思います。
③リネーム処理ーRexifer
このあと、リネーム処理をしていきます。最近は1つのイベントに対して、複数台のカメラで撮影するなんて、もう当たり前になってきました。そうなると、
・ファイル名が重なることがよくある
・ファイル名がバラバラなので、時系列で見ることが出来ない
・どの写真が、どのカメラで撮ったのかが分からない
という問題が発生してきたために、必ずリネーム処理を行うようにしています。
リネーム処理にはいろんなソフトがありますが、私はRexiferというソフトを使っています。このソフトは、結構リネーム候補の設定が多用でしかも簡単なことと、JPEGデータだけではなく、RAWデータのリネームもできるので重宝しています。
で、私の場合は、
<y4>-<m2>-<d2>_<H2><M2><S2>-<FN>_<MOD>
という設定を使っています。これ、具体的に言うと、

こういう意味になります。当初は、撮影日+元ファイル名+型番だけでやっていたのですが、最近は複数台体制が当たり前になってきて、撮影日の管理では対応できないケースが出てきたので、秒まで含む撮影時間も付け加えました(この場合、時計の同期がすごい大切です)。もちろん、そのあたりは個人の好みなので、好きにしてもらったらいいと思います。
あと、意外とカメラの型番を入れておくのはいいと思います。私の場合、複数台体制ということもありますが、最近はスマホなんかで撮ることも多いと思いますし、写真データを貰うこともあると思います。そういう整理にも重宝しますので、オススメです。
④GPSデータの補正-Lightroom CC
ここで次に、ExifにGPSデータを付与します。
以前は、HX5VというGPS搭載のコンデジを使っていましたが、今のカメラはどれもGPS非搭載なんですよね。だから、手動で付与する必要があります。以前は、Picasaを使っていました最近ではLightroomを使うことがほとんどです。なので、このタイミングで、Lightroomに読み込みをすることになります。
まずは、マップの画面から地図の下にある「~」みたいなマークをクリックするとメニューが出てくるので、この中で「トラックログを読み込み」を選択し、任意の.gpxファイルを選択します。
そうすると、このようにマップ上に目的のGPSログデータが表示されます。
そして、GPSデータを付加したい写真を下の一覧のところから選択をした状態で、先程と同じ「~」みたいな所をクリックすると、『選択したXXX枚の写真に自動タグ付け』というメニューがあるので、これをクリックすると、いとも簡単にGPSデータを付加することが可能です。
このとき、選択ファイルをあまり深く気にしなくても、GPSログデータと連動しない画像ファイルにはGPSデータは付加されることはありません。
以前は、フリーソフトを使用していましたが、RAWデータに対応していないなどの問題もありました。しかし、最近ではLightroomで何かと管理ができるので、非常に便利です。しかも、最近はOneDriveを活用して、スマホ→OneDrive→PC→Lightroomでやると、いちいちデータを抽出して…とかしなくてもいいので、それまた楽になってきました。
⑤セレクト作業~RAW現像-Lightroom CC
GPSデータを付与する際に、Lightroomに画像ファイルを認識させますが、それ以降はもうLightroom上での管理になります。そのため、RAW現像ももっぱらLightroomです。
SONYのαシリーズの場合、「Image Data Converter」という純正ソフトがありますが、これがとても使いやすいとは言いがたいソフトです。また、最近は「Capture One」というソフトも使えるようですが、あんまりよく分かりません。
ということで、2013年1月にLightroom 4を導入し、2014年夏からはCreative Cloudのフォトグラフィプランに加入して、最新版のLightroomを利用しています。
やはり、このソフトのいいところは、カメラマンのことを考えられたソフトということ。画像補正としては、Photoshopの方が細かく出来るのかもしれないけど、手軽にサクッとRAW現像できて、しかも画像ファイルの管理もできるし、先程のGPSデータの付与管理もOK。レンズ補正もいいし、何より露出の補正が細かく出来る。ゴミ除去もできるし。もう、このソフト無しでは何もできないのでは…と思うくらい、もうこのソフトにゾッコンですな。
Lightroomは2画面表示が便利
私がLightroomを運用するにあたり、やっているのは2画面表示。
右側のメインモニターにはグリッド表示にしていて、左側のサブモニターで全画面表示にしていて、ピントを確認したい場合に、そこをアップして確認する…という作業をしています。画面が大きいので、次々とセレクトしていくには結構重宝します。通常はサブモニターは横画面ですが、ポートレートや花火のように明らかに縦構図が多い時は、画面を縦に回転させて表示をしています。ちなみに、サブモニターの方がEIZOのモニターなので、色味もこちらで確認をしています。
個人的には、このサブモニターを4Kにしたらピント確認がしやすいのかなぁ…と最近は思っています。
⑤-1:セレクト作業
サーキットで連射撮影なんかをすると、あっという間に数千枚単位の写真になり、それをセレクトしていくだけでもかなり大変です。
Lightroomでは、セレクトしていく方法に、
・★(1つ~5つのスター)
・カラーフラグ(4色)
・採用/不採用
の大きく3つのセレクト機能が搭載されています。
私の場合は、まず「採用/不採用」で粗の選別をしていきます。
このときのポイントは構図とピント。構図は、明らかにマシンが途中で切れているとか、ポートレートなら目をつぶっているとか変な表情なんかを落としていきます。また、ピントは意図しないところにピントが」きていたり、そもそもピントが外れているものは、どんどん落としていきます。
結構この作業が大変なんですけど、ここで大切なのはショートカットキーとCAPSキー。ショートカットキーは、Lightroom上で採用は「Q」、不採用は「X」になっています。なので、いちいち画面でフラグボタンを押さなくても、キーボードを叩いていくだけで採用/不採用のチェックができます。これができるようになると面倒なのが、次の写真に移る作業。横方向の矢印キー「←」「→」を押せばいいだけの話なのですが、意外とこれだけでも面倒な作業です。
で、実は、Lightroomでは、CAPSロックしておいた状態で、写真にあるセレクトを行うと、自動的に次の写真が表示されるという機能があります。これを使うと、採用/不採用を「Q」or「X」で叩けば、自動的に次の写真に移動してくれるので、ほとんど「Q」と「X」だけで次々とセレクトを行っていくことができます。これは本当、地味ですけど便利機能です。
ちなみに、私の場合は、ここで不採用フラグが付いた写真は、RAWデータを別扱いします。本当は消去してしまってもいいのですが、もし何かあった場合(例えばHPネタ用に失敗作例が欲しいとか)に別のHDDに移して、古いものから消しています。
撮影の種類にもよりますが、普通の場合だと、ここで7~8割ぐらい、サーキット撮影だと2~3割ぐらいに選抜されます。
また、この採用/不採用のセレクトの時に、明らかに「これはベストショットでしょう!」という写真があった時には、一度画像を戻って、何かしらのカラーフラグを付けます。これもショートカットキーが数字の6~9のあたりに割り振られているので、簡単にカラーフラグが付けられます。
こうしておくと、サーキット撮影なんかだと、採用/不採用のセレクトを行っているだけで、そこそこの数のカラーフラグが付くので、それらの写真を抽出して、現像処理を行っていきます。もし、ここでお目当てのマシンの写真が無い…なんてことがあれば、採用セレクトをした写真から探していったりもします。
⑤-2:現像作業
続いての現像作業ですが、これは人によって順番が違うのかもしれませんが、私の場合は、
・カメラプロファイル設定
・レンズ補正
・露出
・ホワイトバランス
・ライト/シャドー
ってところが多いですね。
①カメラプロファイルの設定
実は、地味にこれ重要です。他社のカメラがどうかはわからないのですが、SONYの場合、普通にAdobeのプロファイルで出力すると、撮って出しJPEGファイルと全然色が違うんです。特にα77時代は、α77のプロファイルがLightroomに入ってないし、色はかなり違うし…ということで悩んだこともありましたが、今ではα77Ⅱ、α6000、NEX-5T、RX100Ⅲといずれもプロファイルがあるので、それを使っています。
基本的には、「Camera Standard」を使っていますが、ポートレート場合だけは、「Camera Portrate」を使うこともあります。
②レンズ補正
Aマウントはまだいいですが、Eマウントはそもそもレンズ補正ありきで設計されているものも多いので、レンズ補正は必須です。
純正レンズであれば、レンズ補正を「オン」にするだけで、あとは勝手にやってくれますが、わたしの環境の場合、α77ⅡでTAMRONのナナニッパレンズ、SIGMA 16-35mm F1.8あたりを使うとレンズを正しく認識をしてくれないので、こちらで選んでやる必要があります。
ただ、これもイチイチチョイスするのが大変なので、先のカメラプロファイルとあわせて、あらかじめ登録しておくと便利です。
③露出
これはまぁ普通通りですよね。
④ホワイトバランス
こちらも普通ではありますが、場合によっては、スポイトで抽出して合わせることもやります。
⑤ハイライト/シャドー
Lightroomのいいのはここの機能ですよね。画像編集ソフトによっては、ハイライトはプラス方向、シャドーがマイナス方向で「それって、どう使うんだよ!」って感じがしますが、Lightroomはどちらもプラス・マイナスに振ることができるので、どうにでもなります。
といっても、基本的には、ハイライトをマイナス方向、シャドーをプラス方向にして、全体的にダイナミックスレンジを上げる感じで使うことが多く、大体は、ハイライトを-20~-30程度、シャドーを+20~30程度という設定をよく使います。たまに、50以上するときもありますが、そこまでいくとかなり生々しい感じになってしまうので、あんまり過度にやらないように気を付けています。
⑥比較明合成-Photoshop CC
写真データを仕上げる際にPhotoshopを使うことは、個人的にはあまりないのですが、唯一使うのが、花火の比較明合成だけです。
比較明合成とは、2枚の写真を重ねるときに、2枚の写真の明るさを比較して、明るい方を優先して前に出すという処理をする重ね方になります。なので、花火のような明るいものが主題のものだと、比較明合成をすると、花火の部分だけが幾重にも重なるように合成できるという訳です。
⑦リサイズ処理-リサイズ超簡単!Pro
基本的には写真としての処理はここまでですが、最近はこのあとリサイズ処理をします。
といっても、もちろん、元の画像ファイルをリサイズするのではなく、スマホ用やHP用にJPEGファイルをリサイズしています。
リサイズ処理ソフトも結構たくさんありますが、私はこのリサイズ超簡単!Proを使っています。
リサイズ超簡単!Proのダウンロード(無料・Vector)はこちら
このソフトのいいところは、まず長辺サイズ優先というサイズ設定が可能で、横写真だろうが縦写真だろうが、とにかく長辺側をいくつにするという設定ができます。さらに、リサイズ後に、そのファイルがリサイズ済みであること示すために、末尾文字を付加で_Rを付けるようにしています。
たまに、動作が怪しい時がありますが、もう1回処理すれば大概OKなので問題なく使っています。
ファイルの管理方法
私のフォルダ管理は、基本的には種類・年・月ごとに行っています。
本当は、その中をあえて細かく整理した方がいいのかもしれませんが、なかなか忙しいとそれどころでは無いので、最近はあえて細かく整理しないようにしています。
ただし、何かしら一眼を片手に撮影に行ったときとか、何かしらイベントなんかがあって、明らかに撮影枚数が多いときは、仕方なくイベント用にフォルダを作っています。その時は、大概(特にRAWデータの場合)はカメラの種類によって分けるケースが多いですが、サーキットの場合は、撮影枚数も桁外れなので、撮影した場所やイベント(PWや表彰式など)のように、分かりやすく小分けすることもしばしばです。
また、RAWファイル(SONYだとARWファイル)については、JPEGファイルとは別扱いをしています。これはなぜかというと、Picasaなどのビュアーソフトを使っていると、任意のフォルダ指定することになります。そうなると、JPEGファイルとRAWファイルが同じフォルダー内にあると、重いRAWファイルがあるということで、動作が重くなってしまいます。そのため、RAWファイルを分けて保存しています。こうすることで、逆にRAW現像をするLightroomでは、RAWファイルのフォルダを指定することができるので重宝します。また、バックアップするときもHDDごとできるので便利です。
年々増えるファイル容量…
このグラフは、私がデジカメを購入した2002年3月から2015年末までの、年間枚数の推移。見て頂ければ分かるとおり、2009年以降、仕事での撮影は3,000~4,000枚程度でそれほど増加していませんが、プライベートの写真がカメラを買った2011年以降、急激に増えてきているのが分かると思います。
ただ、不思議に見えるかもしれませんが、2014年から2015年に対して、明らかに枚数が減っています。
このグラフを見れば一目瞭然だと思います。これは、撮影枚数が減ったのでは無く、2015年からは特にサーキット撮影のほとんどはRAWのみでの撮影となり、さらにはRAW現像してJPEGファイル化するものも一部だけになったからです。そのため、圧倒的にJPEGデータの方が少なくなりました。2015年を見れば、JPEG枚数に対してRAW枚数が3倍近くあるのが分かると思います。本当は、RAW現像しなかったRAWデータも捨ててもいいのかもしれませんが……、私にはなかなか捨てる勇気がありません。
そして、こちらが累計枚数のグラフ。気付けば、2015年にRAW枚数がドーンと超えてしまいました。
そして、今回のメインで何より心配なのがこちらです。今年1年間で1TB以上の容量が増えたことになります。実は、これにより、2015年の途中でデータ管理方法を見直さなければならなくなって、なかなか大変でした。(゜´Д`゜)。
そりゃぁ、2015年の1年間でサーキットに足を運んだのが18日間で、延べ64,000枚・RAW容量だけで1.48TBですからね…( ̄。 ̄;)。それが、だいたい半分ぐらいの容量になっている感じです。
バックアップ
写真データで何より一番大切なのはバックアップですよね。これをキチンとしておかないと、すべてがパーですからね。
私の場合は、最近、JPEGデータとRAWデータで考え方を分けました。
JPEGデータ
基本的には、
①通常データを管理するPC上のHDD(JPEG用ドライブ)
②毎日定時にはコピーされるバックアップHDD(内蔵HDD)
③毎月、バックアップ作業の時だけ接続してコピーする専用外付けHDD
の3つの体制で行っています。
RAWデータ
ちょっとRAWデータは変わります。
①通常データを管理するPC上のHDD(JPEG用ドライブ)
②-1.【半年以内のRAWデータ】毎日定時にはコピーされるバックアップHDD(内蔵HDD)
②-2.【半年以上経過したRAWデータ】パックアップ作業の時だけ接続してコピーするバックアップHDD(外付けHDD)
で行っています。
基本は、①が普段管理しているデータが保存されているところで、それに対して、②のバックアップ用のHDDが、JPEGファイル・RAWファイルだけでなく、その他のすべてのデータのバックアップ用として使用しています。ただ、このバックアップHDDに2TBのものを使用しているのですが、JPEG+RAW合わせて2.32TBの現状で入るわけが無いので、古いRAWデータについては、データに変更が加わったりするわけでは無いので、外付けのHDDに移動してしまい、常時バックアップは取らないようにしています。
ちなみに、こうまでするのであれば、RAIDなんかを組めばいいのでは?と思うかもしれませんが、個人的にRAIDって実際に壊れたときに、上手くデータ復旧できなかったというように、あまりいい話を聞かないし、何より面倒なので、私的にはこうしています。
ちなみに、2015年になって導入したのが、このセンチュリー/ 独立電源スイッチ搭載 USB3.0接続 3.5インチSATA-HDD ケース 「裸族のカプセルホテルVer.2」 CRCH35U3IS2 です。
これまで同様に、カセット式のドライブも使っているのですが、毎回取り外しをするのが面倒。その点、コイツは電源が独立しているので、4つのHDDを常時入れておけて、バックアップをしたり、使いたいときだけそれぞれの任意のHDDの電源を入れれば良いので、バックアップとかも億劫にならないのがいいところです。接続もUSB3.0なので、まあ実用的な速さです。
また、バックアップといえば、ディスクメディアを使った方法もあります。実は、私も数年前までは、DVD-RやBD-Rなどのメディアにも保存していたのですが、こうも容量が多くなると、とてもメディア書き込みできる容量ではありません。なので、最近は完全にHDDに切り換えました。年間撮影枚数が、BD-R1枚ぐらいのレベルならいいと思いますが、そうでなければHDDをオススメします。
バックアップは面倒になればなるほどしなくなるので、とにかくシンプルで楽なことが大切です。
どんな形であれ、バックアップだけはきちんとしておきましょう
私みたいな枚数がある人ってそんなに多いとは思いませんが、少ない人もバックアップというのは必ず取っておきましょう。間違っても、「PCの中だけ」とか、「スマホの中だけ」という管理は絶対にやらないようにしましょう。別にどうでもいい写真ならいいですが、家族や子供の写真のように、唯一無二のものになればなるほど、その重要性は増します。できれば、カメラ&スマホでの撮影に対して、パソコンおよび外付けHDDという二重コピーは必須だと思います。
HDDといえども、いつか壊れます。私は、大学生のときに、購入して数ヶ月のHDDが壊れたことがあります。当時は、デジカメを買うか買わないかの時期だったので、それほど影響はなかったのですが、その苦い経験があります。しかも、実はこの記事を書きながら、バックアップ体制を見直そうと新しいHDDを購入しましたが、その新しいHDDが3日で早くも天に召されました。自分でも驚きましたが、こんなこともあるんです。
また、欲を言えば、東日本大震災のような地震や津波、自然災害、火災などのことも考慮すれば、自宅だけにデータを置いておくことも得策とは言えないとも最近では言われ始めています。そうなると、もう1つバックアップを増やして、仕事場などに持ち出しておく。さらには、クラウド上のサービスを活用して、クラウド上にバックアップをするというのも最近は増えてきています。
最近は、「おもいでばこ」のように、パソコンに頼らず、テレビに接続して使えるものも増えてきました。これを気に、はじめてみるのもいいと思います。