ついにSONY/α77用縦位置グリップ
VG-C77AMを購入(2014.05.06)

 いやぁ、ついにここまで手を出してしまいました。

 この縦位置グリップ。気になりだしたのは、そもそも私が何かと縦構図が多いということがあり、そんな時に、右手を上にするのか下にするのかで、「それならいっそのこと縦位置グリップが欲しいなぁ」と思っていました。しかし、α55には縦位置グリップは存在しないため、「まぁ仕方が無いか…」と思っていました。

 そこにきて、今年3月からα77を使い始めて、ポートレート系も撮ってみるとやっぱり縦位置グリップが欲しいなぁと思い始め、5月頭にα77Ⅱが発表され、どうやら縦位置グリップは同じ物が使えるようなので、勢いで買ってしまいました。

SONYのいいところは、電池カバーを外さなくてもいいところ

 

 SONYの縦位置グリップのいいところは、Canonなどではいちいち電池カバーのフタを外さないと縦位置グリップが装着できないことが多いのに対して、SONYはそのまま開いた状態で収納できるようなカラクリになっているところです。これなら、途中で付けたいなぁと思っても「外だから…」と躊躇することもないでしょう。

電池は2つ収納可能



 電池は相向かいのようなかんじで2つ装着した状態で入れます。別に2つ装着しなくても、1つだけでもいけるようです。

縦位置グリップ側でも大概の操作はできる

 ある意味、当たり前なのかも知れませんが、縦位置グリップ側にも結構多くのボタンがあるので、操作は容易です。特に、AF/MFの切り替え、AEロック、Fnボタン、拡大ボタンがあるので、そう困ることは無いのではないでしょうか。

 前から見るととてもカッコイイですね。

SONYのもう1ついいのは、縦位置状態でもシャッターの位置が同じ

 これも、SONYだけ見ていると気づかないのですが、他社の縦位置グリップはグリップ側のシャッターボタンは一番上の部分にあるため、縦位置で撮影するときにややぎこちなくなります。その点、SONYはレンズに対して、縦位置状態の時でもシャッターボタンの位置は同じになるように設計されています。その分、ちょっと大きいですけどね。

 DT 16-50mm F2.8を付けた状態がこれ。いやぁ、なんともゴツいですな。これに、外付けフラッシュなんぞ付けた日には、どこのプロカメラマンですか?って感じになっちゃうわ。でも、これ支えがあるから立っていますが、支えが無いとレンズから前に傾きます。当たり前ですが…。

やはりグリップ感は抜群です

 実は、そんなに大きな手だと自分では思っていませんが、私の手だと、α77って最後の小指が半分ぐらいになって、逆に小指が疲れたりします。(α55ではあまりのグリップの小ささに、完全に小指が余っていましたが…)

 それが縦位置グリップを握ると、基本的には同じようなグリップ感なのですが、少し電池部分のフタのふくらみ分が、5mmぐらい長くなっています。これが、私にはちょうどいいぐらいなんです。これは結構ありがたいですね。


α77の通常時。小指はかかっているが、結構あまい状態。



縦位置グリップ装着時の縦位置。これが実にちょうどいいんです。



縦位置グリップ装着時の横位置。こちらも、ちょっと長くなるのでいい感じで握れます。

問題はストラップをどうするか?

 縦位置グリップをつけたことにより、悩むのがストラップです。私はいわゆる普通のストラップが嫌いで、以前からブラックラピッドという速写ストラップを付けていたのですが、あれは三脚座にねじ込みで付けるタイプになります。しかし、縦位置グリップを装着すると、三脚ねじの位置は、縦グリップの中央部分にあたり、ここにストラップを付けてしまうと上手く握れなくなります。

 そこで、今検討しているのが、新しい速写ストラップとして注目されているCARRY SPEEDです。このストラップも三脚ねじを使うのですが、実際の金具は三脚ねじの位置からズレる感じになるので、この金具ごと握れないものかと思っています。実際、CARRY SPEEDが紹介されている動画を見ると、縦位置グリップに装着していたりもしますし。上手くいくかは分かりませんけどね…。

重量も相当重くなります

 あとはやはり気になるのは重量ですね。

 通常のα77で本体のみ653gに、バッテリーNP-FM500Hが78gを足すと、731g

 それに、縦位置グリップが335gでさらにバッテリーをもう1つ足すと、1,144g。実に1.56倍になります。

 これ、たぶん結構重いんだろうな。さすがに、この状態で流し撮りはシンドいと思うなぁ。

◆関連記事◆