SONY / α7Ⅱを購入&ファーストインプレッション(2017.01.04)

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 ついにここまで来てしまいました。ちょっと前までは、「フルサイズなんて買わないよ」って思っていたのが、自分でもちょっと驚きです。

α6300に対する不満点

 そもそも、2016年の私にとって、サーキットでのマシン撮影を除き、メイン機として君臨しているのは、2016年3月に登場したα6300。その前のα6000も悪くはないカメラなのですが、ことごとくα6000の欠点を潰してきていて、高速AF・高速連写・軽快さもあり、大変気に入っているカメラです。

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 ただ、そんなα6300に対してもいくつかの不満点があります。

グリップ感と縦位置グリップ

 やはり、これが結構大きいですね。軽快な撮影をする分には、α6300/6000のグリップでもそう悪くは無いのですが、撮影が寄り本格的になってくるとどうしても十分とはいえません。

 そして何より一番は縦位置グリップが用意されているかどうかという点です。α6000系のボディには、純正では縦位置グリップが用意されていません

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 辛くも、サードパーティー製だと縦位置グリップが一様用意はされてあります。しかし、α6000系のボディは基本的にそういう作りにはなっていないので、バッテリー部分だけの接続ではシャッターボタンを連動させることが出来ません。そのため、どうしても外部にケーブル接続が必要になります。これが何とも不格好ですし、何よりぶつかったり引っかかったりして、とても邪魔くさいです。

サーキットでの画角

 これは、数年前から話していたことですが、サーキットでピットウォーク(以後PWと略)やグリッドウォーク(以後GWと略)で撮影するときの画角が結構微妙だったのです。

 私はここ最近、PWやGWでは、α6300に70-200mm F4(35mm換算105-300mm)を付けて撮影をしていました。しかし、実際はほとんど70-135mm(35mm換算105-200mm)のあたりが8割前後になっていて、しかもAPS-Cの70mm(35mm換算105mm)だと望遠気味だなぁ…という場面もちょくちょくありました。そんなこともあって、FE 55mm F1.8のレンズをα6300に装着(35mm換算82.5mm)して撮影したりもしていて、特に10月・11月のスーパー耐久あたりでは、この画角に慣れてきて、GWなんかではほとんどFE 55mmで撮影していました。

 ただこれって、そもそもフルサイズで70-200mmレンズを装着すれば、1本のレンズですべてが解決するんじゃない?って思うんですよね。そしたら、いちいちGWやPWでFE 55mmと70-200mmを2本ぶら下げる必要もない。

 ね?、これいいでしょ!。

α6500ではなく、α7系へ

 実は、この秋にα6300の後継機に当たるα6500が発売されました。バッファが強化され、ボディ内手ブレ補正を搭載、グリップもより深く握りやすくなり、まさに正常進化を果たしました。

 いずれの機能アップも嬉しいところで、正直、「欲しいなぁ」と思わせてくれるカメラです。ただ、今のα6300と比べると、α77Ⅱがある分、そこまでバッファを求めている訳では無いし、ボディ内手ブレ補正も今のα6300でそんなに困っていない。確かにAマウントレンズを使うのに重宝はするけど、結局Eマウント機でAマウントレンズ使うのって制限があるから、あんまり需要がない。あと、確かにグリップはいいなぁと思うけど、またしても縦位置グリップは発売されない。

 そして何より、自分自身としては、α6500を購入したところで、歩留まりは変わるかもしれないけど、撮れる絵が何か変わる感じはないし、α6300との差別化もありません

 ということで、α6500はスルーしました。

本音を言えば、α7Ⅱに納得をしている訳でもないのだが…

 α6500をスルーしたことで、注目度が高まったのがα7Ⅱシリーズ。シリーズといっても、α7RⅡやα7SⅡの価格が変えるわけでは無いので、α7Ⅱです。

 ただ、過去にもα7Ⅱが欲しいなぁと思ったことは多々ありました。今年の春にも大阪で実機を触ったりもしていました。その時に感じていたのは、

・α6300の軽快感が感じられない
・シャッターフィーリングがいいとは言えない
・像面位相差AFが使えるエリアが狭い
・連写がもうちょっと欲しい

 という点。特に、フィーリングのもっさりした感じは、あんまり私の中ではポジティブな要素では決してありませんでした。

 ただ、この12月上旬に最寄りのカメラのキタムラでSONYレンズフェアをしていて、そこでα7Ⅱの実機を久しぶりに触りました(普段からそのカメラのキタムラには実機があるのですが、ショーケースに入っているので、気軽に実機が触れない…)。この時の印象が、「まあ、コレなら使えるかな」という印象に変わっていました

α7Ⅲ(仮)が噂される中、キャッシュバックキャンペーンも開始

 そうこうしていると、α7Ⅲ(仮)の噂がネット上にはいろいろと登場しています。

 そもそもは、年内に発表されるんじゃないの?という情報もありましたが、やはり熊本地震の影響で、センサー供給に影響が出たことで、カメラ全般に発売が遅れました。どうやらその影響がα7Ⅲ(仮)にも出たようです。

キャッシュバックを冷静に考えると…

 そんな中、SONYさんから、キャッシュバックキャンペーンが発表されました。α7Ⅱ系のボディにレンズ1本を購入すると3万円、レンズ2本を購入すると5万円キャッシュバックという何とも悩ましいキャンペーンです。

 ある意味、α7Ⅲ(仮)が年明け以降に発表されますよ!という暗示にも見えるこのキャッシュバックですが、さすがに無視できないキャッシュバックなので、ちょっと冷静に考えてみました。

 2016年末時点で、α7Ⅱボディの最安値は約14万円。それに対して、マップカメラの中古下取り価格は9.5万円。つまり、5万円キャッシュバックを考えれば、5,000円のプラスになってしまう。もちろん、α7Ⅲ(仮)が登場するときには価格が落ちるだろうけど、それでも8万円になったとしても、差額1万円で数ヶ月間使うことが出来たと考えれば非常に安い話です。

 むしろ、α7Ⅲ(仮)のリリースがどのタイミングになるのかも結構気になるところ。2016年末時点で噂されていたのは、2017年Q2(4~6月)頃。そうなると、SUPER GTやSUPER FORMULAに間に合わない。しかも、α7Ⅲ(仮)は値段が上がると噂されているので、発売直後はどうしても高い値段で買うことになる。そう考えると、来年の春になって、α7Ⅱを買っておけば良かった!と思っても、その頃にはキャッシュバッグキャンペーンは終わっている…

 なんて、いろいろと考えていたら、「もう、買うしかないな…」と一気に腹をくくりました。

最後は衝撃の価格に完全ノックダウン…orz

 腹をくくったら、今度気になり始めたのは納期。1/15までの購入でないとキャンペーンに乗れないし、正月休みもあるので、ある程度年内に購入手配はしておかないと…と思って、どこで買うのか店を物色していました。

 当初は、カメラのキタムラで買うことも考えたりしましたが、価格.comの最安値の店から順番に、支払い手順を含めて、「何処にするか…」と探していました。と、そこにふと「あの店はどうだろう…」と思いついたのが、

 カメラのさくらや

 でした。

 このお店、以前、α6000を16-70mm F4とのセット価格で購入したことがあり、購入手続きの流れはOKでした。また、昨年末に届いていたDMに記載されていた値段が、ボディもレンズも結構値段が安くて、「この店はかなり安い」というイメージがありました。ただ、その一方で、HPには本当の値段を記載しておらず、電話かメールで確認をしないと値段が分からないのが、ちょっと面倒なんです。

 実は、夏頃に一度、α7Ⅱの価格を調べたことがあり、その時は価格.comの最安値には及ばない値段だった記憶がありました。なので、あまりそれほど期待はしていなかったのですが、「まあ一様、聞くだけ聞いてみようか…」と思い、価格確認のメールを送りました。

 そうしたら、届いたメールにビックリ!

 124,000円ナリ!\(◎o◎)/!

 いや、スマホでメールを読みながら、「え?マジか?14.2万の間違いじゃないの!?」と思ったほど。まだ、当時は価格.com最安値が14万をギリギリ切ったぐらいなのに、それよりも1.5万円は安い!。もし、これから5万円キャッシュバックを受けたら、7.4万円ですからね。しかも、私が2016年春に買ったα6300(13.1万)よりも安いんですから。こんなもん、「文句言わずに買いやがれ!」ってレベルの値段ですから…慌てて購入するレンズを決めて、その日のうちに注文して翌日には入金をしました。

【外装】ボディは一回り大きく、ズシリと重い

 本当の年末最後の週の購入だったので、「納品は年明けかなぁ」とも思っていましたが、ちょうど入荷も12/28にあったということで、翌12/29には手元に届きました。

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 今回は、α7Ⅱと同時に、FE 24-240mm F3.5-6.3とフィッシュアイコンバーターも一緒に購入しました。これで、5万円キャッシュバック決定!。にしても、24-240mmはいいにして、フィッシュアイコンバーターってデカいなぁ…っていうか、FE 28mm F2まだ買ってないんだよねぇ…。

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 じゃじゃ~ん!

 いいねぇ、この迫力。そして、シレ~ッとFE 24-70mm F4装着してますけど、実は2016年秋の段階でいい中古の出物があったから買っていたんですよね。

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 参考までに、ボディだけで比較してみました。

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 たぶん、α7Ⅱをα77Ⅱと比較している人はいないだろうな。こう見ると、2回りぐらい大きい感じです。

 重さを比較してみると、

α77Ⅱ:647g > α7Ⅱ:556g > α6500:410g > α6300:361g > α6000:285g

 ということで、意外とα77Ⅱとα7Ⅱの差は90gぐらいしかないのに、α6500から+146g、α6300から+195gと意外と重量の差は感じます。実際に持ってみると、結構ズッシリと重さがあります。

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 ちなみに、これまでのα6300+16-70mm F4のセットと並べてみました。やっぱり全体的に一回り大きくなった感じ。

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 縦向きにしてみると、ボディも一回り大きくなり、レンズも一回り大きくなるのが分かります。ただ、これぐらいのボリューム感はあっても問題ないよね。っていうか、むしろこれぐらいないとカメラだぜ!っていう自己主張が無いよね。

 ただ、さすがにレンズ込みの重量になると結構重くなります。実際に計算してみても、

 ・α7Ⅱ 599g + SEL2470Z 426g = 1,025g
 ・α6300 404g + SEL1670Z 308g = 712g

 となり、何気に300gを超える差になります(それぞれボディはバッテリーも含む重量)。パッと持ったときはまだ「ズッシリくるな」ぐらいの感触ですが、長時間持つとなると、これはストラップとかが無いとなかなか手が疲れてきてしまう重量感です。その点、何だかんだで、α6300+SEL1670Zの組み合わせは手軽ですよね。

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 α7Ⅱのシャッターボタンの位置はやっぱりこれがいいな。初期型のα7系のボディ上にあるシャッターは明らかに押しにくかったですからね。

 そして、ボディ上部にC1とC2があり、これでWBなんかの設定をサクサクっと出せます。また、露出補正ダイヤルがあるので、簡単に露出補正が変更できます。

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 α6300からだとこのたっぷりのグリップがいいです。そして、何気にボディ横側にカードスロットがあるというのが嬉しいですよね。普段はそれほど気になりませんが、縦位置グリップを装着していたりするとこの差は地味だけどデカいんですよね。

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 背面はこんな感じ。基本的にはα6300とも同じだけど、コントロールボタンが1つ多いぐらいかな。

 あと、背面液晶の可動もα6300と同じ感じですが、液晶を動かそうと思うと、ツメを液晶に引っかける感じで出さないと出せないので、ちょっと動かすのは動かしにくい感じはします。

【機能面】

像面位相差AFのエリアの狭さは気になる…

 先でも述べたとおり、α7Ⅱの購入に躊躇していた理由は、ここ。

 像面位相差AFのエリアの狭さです。それでもα99とか一昔前のフルサイズであれば、これでも十分だったのかもしれないけど、やはりα6000/6300なんかの広さに慣れてしまうと、どうしても狭いと言わざるを得ないです。

 それでも、まあ一様はギリ使える範囲内という感じかな。像面位相差AF自体は、AF速度は実用的に問題の無い速さなので、動きものを撮影したりしなければ、AFの遅さが気になるということは今のところはないかな。ただ、さすがにこれだけ狭いと、ある程度像面位相差AFのエリアを意識する必要がありそうなので、私は枠表示を入にして使っています。

α6300と比べるとややモッサリ感はある

 α7Ⅱを購入するにあたって、もう1つ気になっていたのは、シャッターフィーリングがα6300と比べると少し良くないというところ。確かに、α6300と比べると、少しシャッターのラグがあるように思いますが、不思議と今回購入して使ってみて、それほど違和感があるほどの感じはありません。

 おそらく電子先幕シャッターの関係だと思います。電子先幕シャッターを切にすると、ヨイショっていう感じで切れてしまうので、大変フィーリングが悪い。なので、私は常時入で使っています。

 それよりもむしろ、あのシャッターの音は、正直好きになれないです。それでも、α7RⅡの音よりはマシですが、個人的にはα6300みたいな堅い音が好きなので、α7Ⅱの音はギリギリかなってところです。

アイセンサーの切り換えはα6300/6000と同じ

 私がEマウント機で唯一気になっているのは、このアイセンサーの挙動です。

 アイセンサーとは、EVFの横にあって、EVFを覗くとそれに反応して液晶モニターからEVFに切り替わるというセンサーなののですが、この挙動があまり良くありません。

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 α6300の時にも述べたのですが、この距離でアイセンサーが反応して、液晶モニターがブラックアウトします。いや、冷静に見ると、α6300よりもシビアな感じもします。これ、普通にEVFメインで撮影するときはいいんですが、ウエストレベルとかしゃがんだりして、液晶モニターで撮影したいなぁという時に、自分の体に反応して液晶モニタが見えなくなるんですよね。これはあまり良くないですよね。

 噂によると、α6500ではこの挙動が改善されたらしいので、α7Ⅲにはちょっと期待しています。

EVFは体感的に全然違う

 α7ⅡのEVFは、1.3cm(0.5型)236万画素、約0.71倍のEVFなのですが、このEVFがなかなかいいです。α7ⅡのEVFを覗くと、立体感を感じるんですよね。もしかしたら、そもそもフルサイズというところも影響しているのかもしれませんが、ピントの山も見やすいし、撮影していてとても気持ちがいいです。

 一方で、小さいもの(細かいもの)については、多少表示がザワザワする感じがあるのも事実です。この点は同じ画素数のはずのα6300のEVFなんかではほとんど感じないので、EVFの設計の古さから来ている部分なのか、それともEVFのサイズが大きくなったからこそ気になる点なのかはちょっと判断が難しいところです。

当たり前だが、光軸上EVFの弊害

 α6000系のボディって、普通のカメラとは違って、EVFがボディ左側に寄っていますが、このα7Ⅱは普通のカメラの通り、光軸上のEVFでボディの中央にあります。

 当たり前なのですが、どうしても光軸上のEVFは、鼻がEVFに当たってしまって、液晶モニターが汚れてしまうという弊害があります。まあ、このあたりは仕方がない話なんですけどね。

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 それでも同じような光軸上のEVFであるα77Ⅱと比べると、EVFが飛び出た形になっているので、それほど鼻がぶつかる感じでは無いですが、それでもどうしてもボディやモニターの角の部分に鼻が当たってしまいます。

 そういった意味では、α6000系の左端EVFってそういうメリットもあるんですよね。

注意をしたい瞳AF

 SONYのミラーレスカメラで嬉しいのが顔認識だけでなく、瞳にピンポイントでAFを合わせてくれる瞳AFなのですが、このα7IIの瞳AFは要注意です。

 それはなぜかというと、「AF-Cでの瞳AFには非対応」ということです。

 これ、α6000系では当たり前の機能ですし、α7RII以上ではAF-Cでも動作をしてくれるのですが、α7IIは対応してくれていません。AF-Sなどでは瞳AFも働きますが、私の使ってみた感覚からすると、AF-SやDMFにすると、その方が顔認識も含めてAF速度が落ちます。なので、結局AF-Cで使いたくなり、結局瞳AFではなく顔認識で撮影することになります。

 で、これがそれでもAFが遅いことが多々あるんです。2017年のサーキットでのピットウォークやグリッドウォークでは、ほぼほぼα7IIで撮影をしたのですが、せっかくバッチリ視線貰えて構図もいい感じなのに、帰宅してチェックしてみたらピントが外れている…なんてことが結構ありました。

清瀬まち at 2017 GLION OSAKA DRIFT

メッチャ視線来てるしいい感じなのに、残念ながらピントが瞳ではなく、ピースサインに行っている…

 見てもらったら分かる通り、像面位相差AFエリアの中でもこんな感じです。

 なので、あまりの信用できなさ具合で、鈴鹿1000kmではわざとα6500でグリッドウォークに参加したほどです。なので、その点、今後購入を考えている方は、よく確認した上で購入頂ければと思います。

LA-EA3経由のAマウントレンズは意外と使える

 そうそう、私の中で、4台目のEマウント機ですが、初のボディ内5軸手ブレ補正搭載。ってことは、LA-EA3でAマウントレンズを使ってもボディ内手ブレ補正が効くってことですよね。

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α7Ⅱ + DT 16-50mm F2.8

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α7Ⅱ + SIGMA 18-35mm F1.8

 いずれも本末転倒のAPS-Cサイズのレンズですが、α6300に装着した場合よりもこっちの方が全然格好良くなります。どちらのレンズもそれなりのサイズと重さのあるレンズなので、これぐらいの方がいいもんな。

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 そして、ナナニッパレンズを装着するとこんな感じ。いやあ、さすがにゴツいですな…。

APS-Cクロップという考え方も意外とアリかも

 α7Ⅱになって、手ブレ補正もあるし像面位相差AFも使えるので、結構普通に使えます。ただ、気をつけたいのは、先にも述べたお通り、像面位相差AFのエリアが結構狭いので、ほとんど真ん中あたりの被写体じゃないと狙えません。なので、ナナニッパでポートレートというのはちょっと無茶かも。

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α7Ⅱ

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α7Ⅱ(APS-Cクロップ)

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α7RⅡ

 そういう意味では、APS-Cレンズを装着すると、それなりクロップされてしまいますが、むしろその方がAFエリアが広がるので実質的にその方が使いやすいかもしれません。ちなみに、APS-Cのクロップについては任意の入・切も可能なので、フルサイズ用のレンズをあえてAPS-Cにクロップして撮影するというのもできます。

 フルサイズで24Mピクセルあるα7ⅡでAPS-Cクロップすると、約10Mピクセルになります。これは、α7SⅡの12Mピクセルよりもちょっと狭いですが、4K(3,840*2,160)の8Mピクセルよりも多いので、4Kでのスライドショーなんてのも作れなくはないし、普段扱うファイルとしてはフルHDレベルで見ることが多いので、緊急的には十分使えると思っています。

 実際、今年のしゃんしゃん祭りはα7Ⅱ+SEL70200GのAPS-Cクロップでもいいかなぁと密かに思ってます。

ここまでくると自分でもFnメニューを揃える必要がある

 基本的に現在使用しているカメラは、α7Ⅱをはじめ、α6300・α6000・RX100m5そしてα77ⅡといずれもUIは同じものになっています(といっても、α77Ⅱはキーレイアウトが全然違うので、カスタムキー配置は結構違いますが…))。ただ、さすがにこうも複数台のカメラを使いこなし始めると、自分の中でFnメニューやカスタムキーを揃えて、どのカメラでも同じ操作が出来るようにしておいた方がいいように思います。

 ということで、今回、α7Ⅱを購入したことで、整理をしてみました。

カスタムキー

中央 AEL AF/MF
ドライブモード 露出補正 ホワイトバランス フォーカススタンダード
(スタンダード)
瞳AF

 十字キーは基本的に購入時点で割り当てられているのがこの機能なので、もうこれはこれでいいでしょう。実際、私も完全にこれで慣れてしまっていますし。

 その中でもキモなのは「中央」の”フォーカススタンダード”(α6000/α7Ⅱではスタンダード))。フォーカススタンダードって何なの?と思う人も多いかもしれませんが、これを割り当てておくと、AFエリアでフレキシブルスポットを選んでいると、中央ボタンを押すとすぐにAFスポットを移動することが可能です。Eマウント機ではこのAFスポットの移動がキモになるのですが、これが結構重要です。

Fnメニュー

 簡単そうで難しいのがFnメニューです。というのも機種によって搭載されている機能が違えば、配置出来る機能も違うので、そのあたりを考慮して設定することが必要です。

フォーカスエリア フォーカスモード フラッシュモード ピーキングレベル ファインダーフレームレート サイレント撮影
ISO ISO AUTO低速限界 調光補正 NDフィルタ 顔認識 手ブレ補正

 機種によっては、カスタムボタンにフォーカスエリアやモードを設定しているものもありますが、出来ないものもあるのでとりあえずこんな感じに。

ヤバイ!、サードパーティー製でありながら、この縦位置グリップは完璧かも

 さて、α7Ⅱにした理由の1つに縦位置グリップの存在がありました。α6000系と違い、α7・α7Ⅱシリーズは縦位置グリップが用意されていて、α6000系のように無理矢理ケーブルを繋いで…みたいなことをしなくても縦位置グリップを使うことが出来ます。

 本当は、純正品の縦位置グリップを買うべきなのでしょうが、いかんせん、純正品は3万円を超える金額とあって、なかなか買うのにも躊躇してしまう金額なんです。しかも、先にも述べたとおり、今回のα7Ⅱはα7Ⅲが登場するまでのツナギの可能性が高く、もしかしたら、α7Ⅲになって縦位置グリップも新しくなってしまう可能性もあり、この数ヶ月のために、3万円のグリップを買うのか?という事になってしまいます。

 で、実は、α6300の時と同じように、α7・α7Ⅱシリーズにも、サードパーティーからいくつかの種類の縦位置グリップが発売されています。それなら1万円でお釣りが来るぐらいの値段で買えるので、まあ一か八かでもいいや!と思って買いました。

 ちなみに、Amazonだけで調べてみても、実はα7Ⅱシリーズ用の縦位置グリップはいくつか種類があります。大きくは、純正品のα7シリーズ用とα7Ⅱシリーズ用と同じように、シャッターボタンの位置が違うものに分けられますし、手前のON・OFFスイッチのボタンの形状が違うものも2パターンぐらいあったように思います。

 また、メーカー名が違っていても、元々を作っている会社が違うのか、同じような形状をしているものもあります。そのあたり、結構どれが本当にいいのか分かりにくいところがあるので、そのあたりは自己責任でお願いします。

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 パッと見ても、純正なのかサードパーティーか分からないぐらいピッタリな縦位置グリップです。強いていえば、シャッターボタンがシルバーなぐらいです。

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 シャッターボタンは見かけによらず、ちゃんと半押しのフィーリングもよく、本体のレリーズとそれほどフィーリングは変わりません。また、α6300/6000系のものと違い、側面よりも一段低く、少し斜めになっているので、手の甲で触れてしまって…ということはありません。

 しかも、ちゃんとC1・C2のボタンもあります。

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 裏側はこんな感じ。後ろダイヤルとC3・AF/MFボタンが搭載されています。そのため、C3やAF/MFボタンに瞳AFを割り当てて…という使い方も簡単にできます。

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 背面側から見るとこんな感じ。本当でパッと見て、違和感が無いです。

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 このバッテリーグリップ、バッテリー部分が入るのはもちろんのこと、本体とグリップのつなぎ目のところが盛り上がった感じになっている上に、きちんと本体の穴部分にはまるポッチもあって、グラツキはほとんど感じません。なので、α6300/6000系のグリップのように取って付けた感はないですね。

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 ただ、ちょっと気になるのは、バッテリーを入れる部分のところ。写真手前の方は問題ないのですが、奥側の方はツメが少しあるので、ツメのある方を引っかけて上からガチョッと入れる感じなので、ちょっと違和感はあります。

装着時の注意点

 注意点と言っても、このあたりは純正品もサードパーティー製も同じなんですけどね。

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 α7Ⅱシリーズの縦位置グリップは、α77Ⅱなどのものと違い、バッテリー部分のフタを外す必要があります。フタの内側にレバーがあるので、それを上向きにすると簡単に外せます。

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 この時、フタの取り付け部分の輪っか状になったバネが外向きに飛び出た感じになりますが、どうやらこれが仕様らしいです。ジェットさんの動画でも「壊したかも!」って言っておられますけど、これが普通みたいです。

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 で、このフタなんですが、無くさないように、縦位置グリップの中に装着して無くさないようにすることができます。このあたりも純正の縦位置グリップと同じ仕様になっています。

これはマジでいいぞ!

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 いやあ、本当で驚きました。

 だって、こんなん純正品とほとんど分からないよ。

 まあ、確かに厳密に言えば防塵・防滴に配慮した設計じゃ無いとか、いろいろあるのでしょうが、普通に使う分には、とりあえず違いがそれほど分かりません。いやあ、こんな縦位置グリップがα6300/6000系にも出てくれたらいいのになぁ…。

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